• 468名無しさん
    2024/10/05(土) 21:52:35 ID:SKnhfHv60
    放課後、少女は好奇心に胸を躍らせながらひとり旧校舎に向かった
    あんな奥手そうな同級生が自分に告白してくるなんて
    そのときの相手の顔を思い出すと吹き出してしまいそうになる
    今まで何の接点もない同級生がいきなり今日のような行動に出たのは
    先日休み時間にからかうつもりでわざと机の上に座って脚を立てたのを見たからだろう
    そのときスカートの中から覗く白い布切れはただの見せパンだったのに
    あの少年はよだれをたらしそうな表情で凝視していた
    彼だけではなくそのとき教室にいた男子生徒全員の視線が注がれたのを彼女は感じていた
    「昨日の夜、私は何人の童たちの相手をさせられたのかしらん」
    男どもがしたであろう人には言えない行為を想像して少女の口元は緩んだ
    そうこうしているうちに呼び出された場所―旧校舎1階の教室にたどり着いた
    中に入ると教室の壁際には段ボールが天井近くまで積まれていて
    その前に担架や災害用のマットが整然と置かれている
    確かこの学校は災害時の避難所になっていて
    非常食など災害時に必要なものが保管されている
    そんなことを以前担任から聞いた記憶があった
    教室の中央に少女を呼び出した同級生がたたずんでいた
    少女が違和感を覚えたのは教室にその同級生以外にも複数の男子生徒がいたことだった
    だが違和感以上の感情を覚えず少女は同級生の前に進み出た
    周りの男たちは臆病な同級生が呼んだ友人としか思わなかった
    「それで、私を口説く文句は決まったの?」
    少女はからかいながらうつむいた同級生の顔をのぞこうとした
    その時だった
    周りにいた男子生徒たちの輪が急に小さくなり少女を取り囲むように輪を作った
    その時初めて少女の違和感が疑惑や怖れに変わったが遅かった
    ひとりが少女の背後からつかみかかる
    非難の声をあげてその手を振りほどこうとしたが無理だった
    それまで少女は同級生の男も自分とそれほど力や体力が変わらないものと見くびっていた
    それが間違いだと認識するよりも早く教室の床にひとつだけ不自然に敷かれたマットに押し倒された
    「いやあ、誰か助けて!!」
    少女は懸命に大声をあげて助けを求めた
    人通りのない旧校舎ではどんな大声でも無駄だったが
    タオルで口をふさがれてそれも叶わなくなった
    左右の腕をひとりずつ男が抑え込みそれとは別に3人の男が少女を見下ろしている
    全員が飢えた獣のような眼をしている
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