• 609社畜
    2023/05/10(水) 22:47:02 ID:KThAJ.Vci
    >>603の続きです。

    ラッパー制裁編 プロローグ

    「酒くっさ…」
    「今日もまた早退すんのかな?」
    「さすがにそれは…、あ、こっち来た…」

    職員室にて自分の陰口を言う女性職員達に向かって、ラッパーがふらふらと歩いている。

    「……ごめん。帰っていい?気持ち悪い…」

    室内の冷蔵庫にダルそうに寄りかかる女。
    彼女の名前はラッパー。
    絶賛二日酔いの最中である。

    「え…。あ、リーダーに言わないと…」
    目が合った職員はおどおどしながら答える。

    「……。いいのいいの。いちいち言わなくても分かるっしょ。んじゃお疲れっす。……キモチワル」
    そう言いながら職場を後にするラッパー。

    「……え、本当に帰っちゃったよ…」
    「何なのアレ…。信じられない!」
    「と、とりあえずリーダーに言わないと!」

    残された職員は更に慌てふためく。

    社畜は分かっている。この件がバリカンに伝わってもおそらくラッパーはお咎めなしである。
    なぜならバリカンはラッパーに対して直接注意を行うことが出来ないからである。

    その理由は単純に「ラッパーの圧力に弱い」からである。

    ヤンキー気質のラッパーは雰囲気はもちろん、言葉の圧力が半端じゃない。
    余裕で舌打ちをかましてくる位だ。

    勿論そんな輩とは無縁なバリカンには、それに対抗する免疫は備わっていない。
    社畜病院のほとんどの女性職員も同じくである。

    「分かった…また今度あったら注意…するね」
    バリカンが苦い顔をしながら報告に対する返答をしている。

    今度会っても注意しないクセに…。

    「リーダー、もう限界だろ…」
    「私も同じ気持ちです。歯痒いですよ。何とかしてあげたいです」

    おわっ…。チェルシーとはざーど…。居たのね。

    彼女らは根っからのバリカン信者である。

    今回の物語はそんなバリカン信者のお2人さんが、悪童ラッパーに対して色々と制裁を下します。
    中々カオスになる予感です。


    もちろんフィクション・ノンフィクションです。



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