• 915社畜
    2023/06/24(土) 16:45:11 ID:F1kd4bL2i
    セカンド覚醒編⑥ー3 「友情」

    まさかの来客者のラッパーと武道。
    セカンドの席を見つけるやいなや急接近。
    そして2人で両サイドに立つ。異様な光景…。

    「あ、あのさ…副リーダー?
    ちょっといい…っすか?」
    勢いよく登場した割には低姿勢なラッパー。
    セカンドの恐ろしさを十分に知っている証拠だ。

    「……っん。 なに?」
    …っん▶︎お茶を飲んだ擬音である。
    セカンドは割と喉と鼻を鳴らしながら水分を摂るクセがある。

    「カントリーのことなんたけどさ…、
    最近元気がないっていうかボーッとしてる感じで…。テンション上げさせたいんだけど、どうすれば良いか分かんなくて…。ほら?副リーダーだったらカントリーと仲良いじゃん?だから何か事情とか知ってるかなと思ったってわけ!……です」

    事情を知る張本人は目の前にいるぞラッパー…。

    「知らない」
    即答するセカンド。
    いやお前平気な顔で嘘つくなよ…。

    「カンちゃん言ってた。『最近せんぱいが変わっちゃった』って」

    「あ、ぶど…その話はこれから…」

    武道とラッパーがなにやら打ち合わせ不足の様子である。そんなことも気にせずお口直しのお茶を飲み続けるセカンド。

    「…とにかく!
    カントリーの元気の源は『副リーダー』なんだからさ! 何があったかは知らないけどカントリーのことを気にしてあげ」

    ガタッ!!!

    セカンドが急に立ち上がる。
    反射的に1歩下がり距離を空けるラッパー。
    それとは反対に微動だにせず、密かに拳を握る武道。

    「…邪魔。食事下げれない。どいて」
    It’s so Cooooooooool!
    警戒する2人の間を堂々と割って、お盆を持ちながら食堂の出口に向かうセカンド。

    ラッパー達によるカントリー気遣い作戦は失敗に終わったようだ……。

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