愛知の最低賃金:10月から1027円に
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■最賃闘争を大きく広げて強めよう
愛知の最低賃金:10月から1027円に
最低賃金の引き上げは、
会社に向かって声を上げにくい非正規雇用労働者にとって
まさしく「春闘」に当たる取り組みだ。
名古屋ふれあいユニオンは今年の春闘でも、
最低賃金の大幅引き上げを求める街頭行動や署名活動を
行なってきた。
こうした活動は「コミュニティ・ユニオン全国ネット」や
愛知春闘共闘と共に取り組んだものだ。
記録的な物価高騰で、
最低賃金で働く人の賃金引き上げは急務だが、
給料は黙っていては上がらない。
8月1日の朝8時から名古屋ふれあいユニオンは
愛知労働局三の丸庁舎の辺りで宣伝活動を行なった。
前の日までの愛知の最低賃金審議会の様子を
愛労連と共に人々に伝え知らせ、
最低賃金の大幅引き上げを訴えたのだ。
名古屋ふれあいユニオンの鶴丸周一郎運営委員長は、
「名古屋ふれあいユニオンには、
最低賃金ギリギリの生活を している人が多く居る。
そうした人たちは元々、
食費を削ったり健康を害したりして暮らしてきた。
皆さんの近くにも最低賃金の影響を受ける人が居る。
最賃に関心を持ってほしい」と話した。
愛労連は、
「物価高騰の中、
中央最賃審議会の引き上げ目安額41円では足りない。
非正規雇用労働者の意見陳述を
なぜ行なわせないのか」と語った。
道行く人々の関心は高い。
用意した800枚のチラシは全て配りきった。
不安定雇用労働者の因り所として
最低賃金の大幅引き上げに
これからも地域・全国の仲間と取り組み、
これを大きく広げていこう!
【参考記事】
愛知の最低賃金が初の千円超え 物価高に1500円超求める声も
https://www.asahi.com/articles/ASR847HLMR84OIPE00F.html
ユニオンみえ:「最賃千円」署名を提出
https://imadegawa.exblog.jp/13992367/ -
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愛知の最賃:時給1027円に最終決定
――更なる引き上げ求める異議受け審議――
https://imadegawa.exblog.jp/33353426/
■中賃の目安上回る動き広がる中で
愛知の最賃審議会は、
中央最賃審議会の示した目安通り
最低賃金を41円引き上げ時給1027円とするべきだと
8月4日に答申した。
47の団体や個人が これに異議を申し出た。
今年は半分以上の都道府県で、
中央最賃審議会の示した目安を上回る
最賃引き上げが有った。
だが愛知県の最賃審議会が出した答申は
中央最賃審議会の出した目安 そのままだ。
この1年の物価高騰は著しい。
総務省が8月18日に示した
2023年7月分の消費者物価指数によると、
天候による変動の激しい生鮮食品と
政府の補助金による押し下げが大きいエネルギーを除く
総合指数は前年同月比で4.3%上がっている。
愛知県の、
最低賃金986円からの41円の引き上げでは
引き上げ率は およそ4.16%であり、
これに届いていない。
こうした異議の申し出についての審議が
愛知地方最低賃金審議会で8月22日に有る。
これに向けて愛労連と名古屋ふれあいユニオンは
名古屋の官庁街で朝、
「1027円では足りません」街宣活動を行なった。
愛労連の竹内創(はじめ)事務局長は、
「愛知の最低賃金審議会は、
中央最賃審議会が示した目安のままに
愛知県の最低賃金を1027円とするよう答申を出した。
物価高騰の中、
これでは足りない、生活できないとの異議の申し出が
相次いでいる。
せめて、
中央の目安を上回る最低賃金の引き上げを!」と訴えた。
名古屋ふれあいユニオンの鈴木敦子事務局長も、
「時給1027円では
月に20日、1日8時間 働いても1ヶ月で18万円だ。
社会保険や税金を引くと15万から16万円しか残らない。
一人暮らしで家賃を払ったり、
車が必要だったりすると全く足りない。
生活できない人が居ることを考えてほしい」と呼びかけた。 -
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異議の申し出について審議する愛知の最賃審議会は
8月22日の昼過ぎから有った。
愛知県医労連は、
「最賃引き上げは、
全産業平均よりも低い看護・介護労働者などの
エッセンシャルワーカーの低賃金状態の改善に
極めて重要だ。
早期に最賃1500円に到達するまでの計画を策定して
改めて議論を」と申し出た。
生協労連愛知県協議会は、
「非正規労働者の意見陳述を求めたが、
今年も意見陳述は出来なかった」と不満を表明した。
こうした異議を受けて大脇匡人労働者代表委員は、
「異議の内容を重く受け止めるが、
答申の内容を尊重したい」と述べた。
梶原弘司使用者代表委員は、
「答申した最低賃金額はデータに基づいて審議した結果だ。
答申どおりに実施していただきたい」と言った。
中山徳良愛知地方最賃審議会会長は、
「公・労・使の承認が有ったので
愛知県の最低賃金は答申通り
10月1日から時給1027円とすることが適当だ」と言った。
これを受けて愛知労働局長は
10月1日から愛知県の最低賃金を時給1027円とすることを
正式に決めた。
【参考記事】
最低賃金1千円超え、3→8都府県に 地方で大幅な引き上げ相次ぐ
https://www.asahi.com/articles/ASR8L5RC8R8KULFA00H.html
レスを投稿する
――過去最高の41円引き上げ――
https://imadegawa.exblog.jp/33314138/
■「足りない」との異議申し立ても
7月31日の愛知県の最低賃金審議会の会場の真ん中には、
私たちも集めた最賃大幅引き上げを求める署名が
ドンと置いてあった。
私たちが出した意見書も、
事務局が委員に写しを配って、
その趣を一つ一つ述べ伝えた。
連合愛知労働条件局長(基幹労連出身)の
大脇匡人(まさと)労働者代表委員は、
「出ている意見書にも最賃1500円との声が有った。
今 986円なのを すぐ1500円というのは難しいが、
中期的目標としては理解する。
中央最賃審議会が今年の引き上げ目安とした41円では
足りない。
物価高騰の実態を見極めつつ判断を」と訴えた。
愛知県経営者協会会員サービス部長の
梶原弘司使用者代表委員は、
「最賃引き上げの必要性は理解している。
企業の支払い能力などを勘案しつつ、
生産性向上を前提として議論を深めたい」と応えた。
そして8月2日に愛知の最賃審議会の専門部会は
最低賃金を41円引き上げて1027円と することで合意した。
中央最賃審議会が目安として示していた
過去最高の引き上げ額だ。
次いで8月4日の愛知の最低賃金審議会の本審は、
最低賃金を41円引き上げて1027円と するよう
愛知労働局長に正式に答申した。
時給1027円という新しい最低賃金は
今年の10月1日から愛知県全域で用いるという。
大脇労働者代表委員は、
「物価高騰に歯止めが掛からない中で、
明日の生活が どうなるかという労働者が居る。
要求した額には結果として至らなかったが、
最低賃金の過去最大の引き上げを
速やかに実現することが出来た」と語った。
片や愛労連の竹内創(はじめ)事務局長は、
「審議会に非正規労働者が一人も居ない。
私たちは非正規労働者を委員に推薦したが選ばれず、
意見陳述も出来なかった。
人間らしく暮らすには41円の引き上げでは足りない。
最賃1500円への引き上げを求める」とした。
最低賃金引き上げに努めた全ての方々に敬意を表し、
これからも、
最低賃金大幅引き上げの闘いに私たちも力を尽くそう!