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異議の申し出について審議する愛知の最賃審議会は
8月22日の昼過ぎから有った。
愛知県医労連は、
「最賃引き上げは、
全産業平均よりも低い看護・介護労働者などの
エッセンシャルワーカーの低賃金状態の改善に
極めて重要だ。
早期に最賃1500円に到達するまでの計画を策定して
改めて議論を」と申し出た。
生協労連愛知県協議会は、
「非正規労働者の意見陳述を求めたが、
今年も意見陳述は出来なかった」と不満を表明した。
こうした異議を受けて大脇匡人労働者代表委員は、
「異議の内容を重く受け止めるが、
答申の内容を尊重したい」と述べた。
梶原弘司使用者代表委員は、
「答申した最低賃金額はデータに基づいて審議した結果だ。
答申どおりに実施していただきたい」と言った。
中山徳良愛知地方最賃審議会会長は、
「公・労・使の承認が有ったので
愛知県の最低賃金は答申通り
10月1日から時給1027円とすることが適当だ」と言った。
これを受けて愛知労働局長は
10月1日から愛知県の最低賃金を時給1027円とすることを
正式に決めた。
【参考記事】
最低賃金1千円超え、3→8都府県に 地方で大幅な引き上げ相次ぐ
https://www.asahi.com/articles/ASR8L5RC8R8KULFA00H.html
愛知の最賃:時給1027円に最終決定
――更なる引き上げ求める異議受け審議――
https://imadegawa.exblog.jp/33353426/
■中賃の目安上回る動き広がる中で
愛知の最賃審議会は、
中央最賃審議会の示した目安通り
最低賃金を41円引き上げ時給1027円とするべきだと
8月4日に答申した。
47の団体や個人が これに異議を申し出た。
今年は半分以上の都道府県で、
中央最賃審議会の示した目安を上回る
最賃引き上げが有った。
だが愛知県の最賃審議会が出した答申は
中央最賃審議会の出した目安 そのままだ。
この1年の物価高騰は著しい。
総務省が8月18日に示した
2023年7月分の消費者物価指数によると、
天候による変動の激しい生鮮食品と
政府の補助金による押し下げが大きいエネルギーを除く
総合指数は前年同月比で4.3%上がっている。
愛知県の、
最低賃金986円からの41円の引き上げでは
引き上げ率は およそ4.16%であり、
これに届いていない。
こうした異議の申し出についての審議が
愛知地方最低賃金審議会で8月22日に有る。
これに向けて愛労連と名古屋ふれあいユニオンは
名古屋の官庁街で朝、
「1027円では足りません」街宣活動を行なった。
愛労連の竹内創(はじめ)事務局長は、
「愛知の最低賃金審議会は、
中央最賃審議会が示した目安のままに
愛知県の最低賃金を1027円とするよう答申を出した。
物価高騰の中、
これでは足りない、生活できないとの異議の申し出が
相次いでいる。
せめて、
中央の目安を上回る最低賃金の引き上げを!」と訴えた。
名古屋ふれあいユニオンの鈴木敦子事務局長も、
「時給1027円では
月に20日、1日8時間 働いても1ヶ月で18万円だ。
社会保険や税金を引くと15万から16万円しか残らない。
一人暮らしで家賃を払ったり、
車が必要だったりすると全く足りない。
生活できない人が居ることを考えてほしい」と呼びかけた。