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3年生が突如全員卒業となったことにより、緊急対応として2年生の森澤いせ奈と森田菜花が部長と副部長の代役を務めることになった。
過去の大会実績を踏まえての人選であるが、小学生の頃からテニスを続けている森澤いせ奈については、満場一致での部長決定となったようだ。
以前から小笹悠夏先輩に憧れ、目標としてきた森澤いせ奈にとっては、部長就任は悠夏先輩に近づくための通過点であり、大いに喜んでいた。
だが、喜んだのも束の間、学校から新たな強制卒業者が発表されるのであった・・・。
この学校ではとある事情により、1人の男が学校組織やPTA等を牛耳っていた。
学校はこの男に弱みを握られ、言いなりとなっている。
この男は小笹悠夏推しのオタクであるとともに、卒アル抜きのカリスマでもある。
この男が名指しで指定した女子生徒は、直ぐに卒業処分とされ、卒アル個人写真がこの男の元に届けられるのだ。
男:
「そういえば、今度テニス部の部長と副部長に就任する2年生の2人だけど、悠夏ちゃんのような立派で素晴らしい選手になりたいって目標を掲げてるんだって?
後輩は悠夏ちゃんの引き立て役じゃないと駄目だって言ってるのに、この学校はどういう教育してるんだろうね?
僕の推しの悠夏ちゃんを目標にして、本当に悠夏ちゃんの実力を超えたりでもしたらどう責任を取ってくれるのかな?
さあ、早く2人とも卒業処分にして、くだらない将来の夢とかを摘み取っちゃってよ!!
あ、もちろん卒アル写真もよろしく。気に入らない2人だけど、悠夏ちゃんで抜くときの副菜として使うだけなら丁度いい人材だからねw。」
かくして、学校から新たな強制卒業者が発表された。
『森澤いせ奈と森田菜花を卒業処分とし、明日の17時付けで在学生リストから除名とする。
直ちに当該2名の卒アル個人写真を撮影するとともに、在学期間内に“小笹悠夏先輩を引き立てるために無能な脇役である自分が心がけること”のテーマで卒業文集の作文をさせること。以上!!』