旧ジャニーズ事務所　精神科医が見た性加害問題の真相】小児性愛の治療、再発防止は可能か　子供との接触機会をつくらなければいいが…旧ジャニーズ事務所やメディアの対応は逆
2023/10/27/金 06:30　産経新聞ZAKZAK
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吉竹弘行医師

ジャニー喜多川氏は、メディアで「性加害」者と報じられていますが、専門的に言うと「性嗜好異常」（パラフィリア）で、さらに言うと「小児性愛」（ペドフィリア）の疑いがあります。

精神科医として診断するなら、診断名は「性嗜好障害」で、対象が子供ですから「小児性愛障害」となります。ジャニー氏の場合、子供との性行為に強い欲求を持ち、それがコントロールできずに常習化していた疑いがあるわけですから、依存症の一種と言っていいと思います。いわゆる中毒者、依存症患者です。

しかし、小児との性行為を実行に移すことは、紛れもない犯罪です。１３歳未満の児童に対するわいせつ行為は、刑法１７６条により「強制わいせつ罪」と定められています。また、１３歳未満の児童は性的同意年齢に達しておらず、性的合意能力が認定されないので、刑法１７７条により「強制性交等罪」が適用されます。１３歳未満の子供との性行為は法律上も絶対にしてはいけないのです。

それなのに、「公訴時効」を言い訳に、警察など公的機関が捜査して真相解明をしないのは、本当に不思議です。ジャニー氏は刑法と人権を犯した犯罪者の疑いがあり、それを隠蔽してきた周囲も同罪。メディアや当事者がつくった第三者委員会では、全容を解明するには限界があります。

ところで、「小児性愛」というのは、先天的なものでしょうか？　後天的なのでしょうか？

どちらとも言えないというのが現状の解釈です。ペドフィリアには大きく２つのタイプがあり、１つは子供のみに欲求を持つタイプ、もう１つは成人に対しても欲求を持つ「混合タイプ」です。混合タイプの場合、初めは子供だけだったのが後天的な学習によってそうなったという説が有力です。ただ、この逆もあり、児童ポルノを知って小児性愛が芽生えたということもあるのです。

カナダの臨床心理学者は、ペドフィリアの脳をＭＲＩで解析したところ、脳内の異なる領域をつなぎ合わせる白質が少なかったという研究を発表しています。つまり、ペドフィリアは先天的だというのです。

いずれにせよ、小児性愛障害者を治療しない限り、被害者は増え続けます。彼らに犯罪を起こさせないようにしなければなりません。

「小児性愛障害」は診断名です。効果があるかどうかは別として、治療として２つのアプローチが試みられています。

１つは「薬物療法」で、もう１つが「認知行動療法」です。この２つを並行して行い、患者の行動を抑制するのです。薬物療法では、男性ホルモンを抑制する抗アンドロゲン剤を投与し、単純に性欲を下げます。認知行動療法では、患者の考え方を変え、その行動に歯止めをかけます。

ペドフィリアは、自分がしていることを犯罪だと理解しています。なかには「子供から誘ってきた」「いずれ経験することを教えてあげた」とごまかす人間もいますが、それは一部。多くのペドフィリアは犯罪とわかっていても、欲望を抑えられないです。これが依存症の怖いところで、一定期間をかけて繰り返し告白させ、説得するほかありません。「本当は女の子がいいけどリスキーなので男の子にした」などと告白させるのです。

薬物療法にしろ認知行動療法にしろ、治療には周囲の理解・協力が必要です。簡単な話、子供と接触する機会をつくらなければいいのです。旧ジャニーズ事務所やメディアの対応は、まったくの逆でした。　【あすは「被害者のトラウマ」です】

■吉竹弘行（よしたけ・ひろゆき）　１９９５年、藤田保健衛生大学（現・藤田医科大学）卒業後、浜松医科大学精神科などを経て、明陵クリニック院長（神奈川県大和市）。著書に『「うつ」と平常の境目』（青春新書）。



〓ロサンゼルス生まれの元アメリカ軍属でブルジョア階級のジャニー喜多川氏を『人民裁判(Kangaroo court)』､或いは罪刑法定主義を無視したヘイト･スピーチで吊し上げようとする反米･極左の中国共産党に操られた自称“性加害”の被害者による一方的な証言に基づき､芸能界の事情を殆ど理解していないヤブ医者がヤブ診断｡

〓直接 被験者(患者)を診察してもいないくせに好い加減(違法)な診断を下す触法医師｡

〓無診察治療等の禁止(医師法20条)に違反した医師には50万円以下の罰金(医師法33条の3)が課される｡