• 135社畜
    2023/03/05(日) 19:19:05 ID:.wsIYk66i
    セカントリー物語 第5話 「説教される先輩」

    「仕事って楽しくないと楽しくないと思うんです!」
    「…………。」

    破壊的な破壊力MAX発言のカントリーに唖然とするセカンド。話を続けて聞いてみよう。

    「患者さんに笑顔で接すれば、きっと嬉しいはず!
    そうすれば何か話しかけれくれるじゃないですか!
    『名前なんていうの?』とか『どこから来てるの?』って! そういう縁を大事にしないとダメですよ!皆何か縁があってここに入院してるんですから!
    そう思いません!?」

    「……いやたまたまだと思うから。そんな縁とか…」

    クールモード継続中のセカンド…。

    「私たちだって出会えたのは縁ですよ?私、BOSSに聞きました。先輩、シングルなんですよね?
    それなのにこの前『旦那が子供みてるから大丈夫』、そう言って仕事終わりにご飯連れて行ってくれたじゃないですか!
    それって私が無理矢理食事を誘ったからですよね?
    嘘ついてまで付き合ってくれた理由は何ですか?
    先輩だってそういう縁を大事にしてる証拠ですよね!
    うどん美味しかったですよ!ほんと!」

    ダダダダダダ。カントリーマシンガン連射…。

    「……それはカントリーが意外に頑張ってるから…。
    何かしてあげなきゃと思って……。」

    プライベートという壁を貫通したカントリー弾は見事にセカンドに命中。セカンドは可愛いモードに突入。

    「うどん屋さんでの先輩の笑顔、ほんと可愛かった!だから患者さんの前でもその顔でいてほしいです!
    そしたらお互い楽しくなれますし、楽しくなれば辛い仕事も楽になって楽しくなれますよ!
    なのでそんなネチネチした考えは捨ててください!
    いらないです!そんなネガティブ!」

    酒でも入ってんのかよと思う位、ベラベラ喋る田舎娘はセカンド先輩にゾッコンである。
    恐れるものが何も無いカントリー。
    社畜病院ではニュータイプの部類に入るであろう…。

    「…もうその話、やめよう…。職場だし…、あとご飯のことは誰にも言わないで…。」

    「もうBOSSとリーダーには言いましたよ!
    とっても優しくて良い人です!って!」

    「…………。」

    ※セカンドがカントリーにご馳走したというお話は、現在都市伝説となっています。

    カントリーが冗談好きだということ。
    セカンドがそんなことする人間ではないと周りに認識されてしまっているということ。

    2つの原因が真実を隠してしまっています。
    中々上手くいかない世の中だねぇ…。

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