• 304社畜
    2023/03/28(火) 00:11:29 ID:.HDQjDTwi
    事件は医務室で起きてるんだ!②

    すぐに休憩中のおばさん看護師を起こして状況説明。

    「あんら〜、もう少し寝かせてよね〜」
    駄目だ。使い物にならん…。

    ヘルパーにもPHSで集合をかける。

    バリカン、せーり、はざーどの3人が本日の夜勤当番である。状況説明を行う。

    「え…。スレンダーさんか社畜さんかと思ってて…。全然警戒してませんでした」
    リーダーのバリカンも使い物にならん…。

    「私も…。2人揃ってベランダで何してんだろうと…なんかわちゃわちゃしてたから…。荷物でも運んでるのかなぁって思ってました。あと、 私『みえる』人なので『そっち』なのかなぁって思ってました」
    さりげなく怖いことをいうせーり。

    「警察……呼びますか?」
    冷静なはざーど。君も腋の匂いで逮捕されるぞ…。

    ひとまず患者さんに被害が出ないように戸締りを確認すると同時に守衛さんにそのことを報告をした。

    「確かに…。1階のセキュリティドアは閉まっているからねぇ。4階のベランダまで行くにはそこを通らなきゃ…ってあれ…。あ!!」

    守衛さんが電話越しに何かに気づく。

    監視カメラをチェックすると1階のセキュリティドアを解除したあとに、扉を閉め忘れた職員がいた。
    (ゴミ出しのために開けっぱにすることが多い)
    その隙に見知らぬ人影が侵入しているところを確認。

    「社畜、これガチでヤバいやつじゃ……?」

    スレンダーが焦る。社畜も焦る。
    なんでこのフロアのベランダに…。なんの用で……。

    「け、警察呼ぶからね。落ち着いて待機してて!」
    守衛さんが電話を切る。

    早く…。早く…。
    皆がそう思う中、社畜は何故か来て欲しくない気分であった。本心がそう訴えている。何故だろう…。

    あ……。
    皆に伝えるべきだろうか。
    社畜が、とある病室の窓に目をやるとその人影を発見してしまった。
    スマホの光でハッキリとその顔を見た。

    100%はじめましてのおじさんでした。

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