• 305社畜
    2023/03/28(火) 00:47:30 ID:.HDQjDTwi
    事件は医務室で起きてるんだ③

    「オーイ…セーリサァン」
    社畜は小声でせーりを呼ぶ。

    彼女は社畜以上に社畜である。
    22歳という若さで「キャプテン」という名ばかりの役職に任命され、いつも書類せーりに追われている。
    いつも帰りが遅くて遊ぶ暇もないだろうに…。
    ムダ毛処理とかする時間も惜しいんだろうな…。
    そう思ったが陰毛の形を整える位の時間はある様だ。
    HENTAIになると大体の職員の陰毛は頭の中にinputされている。

    「え? あ、はーい」
    せーりが気づいて近寄ってくる。
    窓越しだから多少の声のボリューム位じゃ気づかれないだろう…。

    「人影…。ほら…。」
    社畜はせーりに、はじめましておじさんを紹介する。

    「……!! まだ来ないんですか警察は…。」
    せーりのおっかなびっくりの顔は興奮する。
    しかも君の陰毛の形も味海苔と知ってるから尚興奮。

    その病室は空き部屋なので万が一、窓から侵入されたとしてもすぐには被害は出ない。
    なので少し余裕を持っておじさんの観察をしているのだが…。とにかくスマホを弄ること弄ること。

    「人殺し…とかではなさそうですね」
    うん。社畜も同じこと考えてた。いや嘘。
    君の脱糞シーンを振り返ってた。いや少し嘘。

    この部屋、かえでとイケメン君が合体した部屋やん…
    センチメンタル~

    「ちょ…何してるんですか!? 皆1箇所に集まっ…」
    バリカンが回想中に割り込んできた。そうか…。
    かえで達もこんなふうにこの女に邪魔されたんだ…。

    切ない表情でバリカンを見つめる社畜。
    しかしバリカンは窓の奥のおじさんを見つめている。

    「あ…。あ…。 あーー!!!!」
    バリカンが悲鳴をあげながらその場を去る。

    なんてことをしてくれたんだバリカン…。
    窓を振り返るともうそこにおじさんはいない…。
    あれだけの大声を聞けば当たり前か…。
    刺激になってなければいいが…。
    もしおじさんがレ〇プ魔だったら、迷わずバリカン。
    お前を差し出すからな…。

    「リーダーって頼りなさすぎ。すぐボロが出るし。」
    せーりがボソッとバリカンの愚痴を吐く。
    同感。同感。さっすが味海苔せーり様。

    「キャプテン……今なんて言いました?」

    酸っぱい香りが鼻を刺激した。



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