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「初めての子ども参観」⑨

思わぬ人物から誘いを受けたセカンドはバルコニーに移動する。勿論社畜もこっそり着いていく。

「これ。ガーディアンから」

それは写真と手紙だった。
写真はこの前の市民フィスティバルで初めてセカンドが金魚をすくって、天使ちゃん達と喜びを分かちあっている瞬間のもの…だったと思う…。
正直あまりよく見えなかった…。
セカンドが珍しくパン線浮き出ていたので女の子の日と確信づいていたところだったので…。

そして手紙を読むセカンド。
もちろん内容は社蓄には見えない。
見えているのはパン線のみ…。

「……ッ…エッ…ウァーワッー!!」

読んでいくうちに泣き崩れるセカンド。
しかも目の前のチェルシーの胸元で泣いている。

何この光景…。どんな内容の手紙なん…。
刺激強すぎでしょうに…。

「あー、えーっと。辛いのは分かるんだけどー。
あー。うーーーん。落ち着け?な?オチツケー。
…絶対泣くから食堂は避けてやったのに」

チェルシーが困惑している…。

「まあ、あれだ…。セカンド? 聞いてる?」
セカンドは胸元でウンウンと首を縦に振る。

「もう暴力は振るわないようにってこと。
あんた外でもたまにそれやるらしいじゃん。
昨日あの後、あんたの親御さんから言われたよ。
『娘が手を出すのを止めてくれてありがとう』って。バレてたんだよな。ちゃんと私が原因だって謝ったよ。それでも感謝された。いい親御さんじゃん」

セカンドはただひたすらウンウンと頷く。

「それでな、聞いたんだよ。なんでそんなにあんたが喧嘩早いのか 」

ウンウン。社畜もそれは気になって頷いてしまう。
てかお前がそれ言うなよ…。

「あんた…元夫からDV受けてたんだってね」

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