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ラッパー制裁編⑯

それから数日後…

「えへへー!! UNO! あがり!!」
「えー!!! ラッパーさん早い〜!」
「うっす」

ラッパーやカントリー達が休憩室でカードゲームをしている。
しかしもう休憩はとっくに終わっている…。
にも関わらず…

「ほいじゃ〜もう1回戦!」

プレイ続行…。

あの事件からのラッパー達はすっかり元の調子に戻ってしまった。
黙々と仕事をしていた彼女らは何だったのだ…。
でも社畜は元気なラッパーが大好きです。
でもでもそんなラッパー達に刺客が現れる。

「あのさ、休憩過ぎてる。早く出てきな」

「っげ!副リーダー…」

セカンドのアポなし注意に怖気付くラッパー。
過去にキツーいご指導をされたのだ。
頭が弱くても体が覚えているのだろう。

「すみませんぱ〜い! すぐ出ます〜」

不穏な空気を吹き飛ばすカントリー。
セカンドも少し表情が緩む。
この2人は本当にほのぼのしてしまう。

渋々とラッパー軍団達が休憩室を出ていく。
ラッパーとセカンドとすれ違う際に、何やら会話が聞こえてきた。

「この前は…あの…
庇ってくれてありがとう…ございました…」

「………うん」

ラッパーは何だかんだ人情に厚い娘だ。
それに対して目を逸らしながら返事するセカンド。たまらんよ…。

「あ、トイレ行ってきま〜」

仕事に合流する途中で催したラッパー。、
御手洗に向かうラッパーの背中を見届けながら、社畜は思う。

「大かな?小かな? 交渉しようかな? yo」

ラッパー制裁編 完

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