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セカンド覚醒編 ①「その後のみんな」

プロローグから数日後…。

「……。これ受けなきゃいけないの?」

セカンドが困った表情でチェルシーに訴える。
もちろん『ライセンス』についての話だ。
ここは食堂。社畜はいつもの如く盗み聞きなう。

「仕方ないだろ…。リーダーが急に変なスイッチ入って決めちゃったんだからよぉ」

バリカンのことを少し小馬鹿にするチェルシー。
結構面白い。

セカンドと和解してチェルシーは大分丸くなった
体型も更に丸くなった。
こども参観の件からチェルシーはセカンドの良き理解者となりガーディアンの代わりにお世話をしている。

「本当は独り立ちして堂々とありのままのセカンドで過ごしてもらいたい」というガーディアンの願いも虚しく、今日もセカンドは依存している。

今回の受験騒動の一件はバリカンとマエノの
「『ライセンス』持ってないと恥ずかしい問題」が原因だ。 先の朝礼にて突如、強制エントリーを施行したことを発表したバリカン。
取得していないほとんどの職員が対象となる。

「…こんなの持っていても何も役に立たなそう」

思ったことを素直に口にするセカンド。
しかしこの『ライセンス』がセカンドの今後の未来に大きく影響することとなる…。

「せんぱ、……ぁ…!!ヒィ!!!」

カントリーが食堂に突入してきた。
が、チェルシーの姿をみて驚いてる。

「…失礼だなー。
いい加減びっくりするのやめろって」

チェルシーが呆れた口調で反応する。

「…ご、ごめんなさい! 怖くって…。ぁ…」

カントリーは(しまった!)という顔をするが、
チェルシーはフッと笑い、やり過ごす。

この2人も以前とは違う関係にある。
チェルシーはカントリーを「落ちこぼれ」と評価していたが、セカンドから彼女は頑張り屋さんということを聞いて少し考えを改めている。

一方チェルシーに対して
変わらず怯えているカントリー。
無理もない。あれだけ破壊的で怖いチェルシーが急に仲間チックになるのだから…。
それでも何とか会話は成立している。
ぎこちないけど…。

しかし社畜は見逃しはしない。
カントリーのチェルシーに対する目つきを…。
(かなり怖い。殺気一方手前といったところ)

ほら…今もしてる。

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