• 813社畜
    2023/06/12(月) 22:52:54 ID:7qxwpL4gi
    セカンド覚醒編④ー4 「忘却」

    「社畜さんいつも疲れてる顔してるね〜。
    ふぁいとふぁいと♩ …ズルズル」ここは食堂。
    社畜は心配とご飯を食べることが何より幸せ。
    社畜がもしタバコを吸えたらラッパーと一服することができてもっと幸せなのだが…。
    唯一社畜のことを気遣ってくれる事務所の女神、「心配」 彼女はジャンクフードを好んでおり本日もカップ麺をすすっている。
    いくら食べても食べても太らないその身体が心配なのだが、今社畜が心配しているのは別席にて1人で寂しそうに社食を食べているカントリーである。

    『昼休憩、一緒にご飯食べましょ? 約束〜!』

    セカンドとの約束は何処へ…。そこへラッパーと武道が現れる。

    「おいっす〜! いた! おーいカントリー!」
    声が大きい…。マナーというものは無いのか…
    でもラッパーのそういうところが好き。

    「………ファーィ」
    声にならない返事をするカントリー。
    へこんでいるようだ。しかし胸は結構ある方だ。

    「うわ〜、テンション低ぅー!
    どしたん?どしたん?何があったん??」
    突っ込むラッパー。そっとしておいてやれ…。

    「……センパイ、せんぱいが〜」
    落ち込んだ顔で事情を説明するカントリー。
    申し訳ないがカントリーは笑顔より絶望的な表情のほうが似合う。興奮する。我HENTAIなり。

    「…ぁ。さっき喫煙所にチェルシーといたよ?
    ね?武道?」

    「……ぅ、うっす」

    ゲッ…。そこはちょっと気遣えラッパー。
    さすがの武道もなんか微妙な空気感じてるよ…。

    「チェルシー……さんと…ですか…」

    カントリーの声が重くなる。
    そして目つきが変わる。また…あの目だ。

    「…んなことは置いといて! 『ライセンス』の勉強、一緒にしよ? 仕事終わったら集合ねー!」
    カントリーの精神のキャパシティ的に置く場所なんてもうないと思うぞ…。
    しかもラッパーよ。お前絶対飲み行く気だろ…。

    「…はい…分かりました…」とカントリー。
    言うだけ言って退散するラッパー達。
    武道が(カンちゃん…)といった表情でチラチラ顔色を伺っていたのを社畜は見逃さない。

    「おーい社畜さーん? もしもーし?
    カントリーちゃんのこと好きなのー?」
    心配の声で我に返り、え゛!なんで!!といった表情をする社畜。
    社畜が好きなのはラッパーですぞぃ?

    「ずっと見てたから〜。でも彼女結婚してるからね〜ダメだぞ〜そういうの〜」

    心配がおちょくってくる。そういう所も好きだ。
    でもよく見たら鼻毛が少し出ている。
    そういう所がとっても大好きだ。
    いやとにかく! カントリーがなんかマズイ…。

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