• 845社畜
    2023/06/19(月) 19:05:07 ID:gSaZgLXci
    セカンド覚醒編⑥ー1 「チェルシーの意外」

    セカンドは家庭のこともあるため、仕事が終わるとすぐ退勤してしまう。
    当たり前のことなのだが社畜の社畜からしたら、とても異常なことだ…。
    そんなセカンドのリラックスしている姿は休憩中、つまり食堂でしか見ることが出来ない…。
    なので今日も社畜は食堂でセカンド観察。

    「せんぱぁい…?
    『ライセンス』の勉強できてますー?」
    カントリーがセカンドと食事をしている。
    以前の約束をすっぽ抜かされたことは水に流したようだ…。果たしてちゃんと流れきったのか…。

    「…うん。よく分かんないけど大丈夫そう」
    全然大丈夫じゃない気がぷんぷんするセカンド。
    正直あまり勉強が出来るイメージが強くない…。
    仕事は勿論できるほうだが、セカンドの場合はほとんど持ち前のセンスで乗り越えてきている。
    完全感覚ドリーマーである。午前1時。

    「別に受からなくても平気ですよね〜。せんぱいとお仕事できればそれだけで楽しいですもん♪」
    能天気なカントリー。

    「平気な訳ないだろ」
    「ヒィィィィ!」
    突然のチェルシーの登場に相変わらずリアクションが大きいカントリー。

    「リーダーは勿論だけど、副リーダーのあんたも受からないと役職者として恥だからな。別にカントリーはどっちでもいいけど」
    なるほど。チェルシーが言うことは最もである。
    しかしカントリーへの扱いが少々雑だ。
    言った本人は悪気がないと思うのだが、今の精神状態のカントリーの事を考えると…。ほら…。

    「………」
    カントリーの目つきが怖くなる。
    チェルシーを明らかに敵視している。

    「…そんなチェルシーさんは勉強してるんですか?私たちのこと気にしてる暇はないと思います」
    カントリーが珍しく反抗の姿勢を見せた。
    脳筋のチェルシーに心配される筋合いはないというところだろうか…。

    「ん? いやもう持ってるけど?『ライセンス』」

    『え』

    セカンドとカントリーと社畜がフリーズした。

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