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彼女は「この新作タルトって、変わった食感でちょっと味も塩タルトみたいにしょっぱい」と心の中で思いながら、
最後まで普通に食べ終えた。

最後のいちごを取ったときも、ゼリーがねばーっと長く糸を引き、
瑞希の唇に少し残った。
彼女は舌を軽く出してそれを舐め取り、フォークを置いた。

「……ごちそうさまでした。雅也さん、ありがとうございます」

表面上は丁寧に笑顔を作ったが、心の中では(もういい、早く帰りたい……)と完全に無関心だった。

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42歳のおじさんである俺からもらった誕生日ケーキなど、どうでもいいと思っているのが丸わかりだった。

彼女は最後まで、透明なゼリーが白く濁り、ねばねばと糸を引く原因が、
雅也の大量の我慢汁と濃厚な精液がたっぷり混ぜ込まれていたことなんて、
全く気付かないままだった。

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