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海の記憶を拭い去りたい
ひたすら自由を求めていたい

海鳴りからは背中を向けたい
みじめで卑しい笑顔は見せまい

原始の海は
母につながり
やがて静脈になる

深く澱(よど)んだ静かな呪縛を 
誰も解毒できない

★

海の匂いを中和してくれ
僕の悪意を暴露してくれ

君の涙が両手に溢れ
偽りの神ここに鎮まれ

ここは海峡
いまなら間に合う
命をゆさぶる

強く重い確かな禁忌を 
回避できないままに

─────
─────

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時々あなたのことが気になります。
一行だけの手紙書きたくなります

私は幸せついばむ小鳥です
小さな羽では届くはずなどないのに

回れ 回れ 運命
奪い取れ 勇気

重い 重い 呪文を
気楽に唱えよう

もう泣きません 木漏れ陽を集めて
誰よりも輝く

◆

夢見ることだけ上手になりました
少しは器用に笑ってみたりできます

私は季節に遅れた小菊です
優しい少女よ 髪に飾ってください

回れ 回れ 法則
語り継げ 神話

重い 重い 摂理を
身軽に受け流す

もう泣きません 植物の言葉で
饒舌にささやく
────────

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嘘をなぎ払うように
夜空を走り抜けたい

やめてよ 虚しくなるわ
あなたの夢は空想

二人の間を交差して
波動が伝わる

信じられるものはみな
信じ尽くした

★

戻る場所なんてない
ひたすら走り抜けたい

笑える日が来るかもね
どちらか 星になったら

二人の間を縦横に
思念が飛び交う

愛すべきものはみな
愛し終わった

────
────

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あなたが撮った写真には
あの子への愛が見える

否定するほど深くなる
疑惑も計算したのね

あなたを信じていられるうちに
自分の立ち位置決めてほしい

★

あなたが描いたメモの字で
秘密にしたい愛がわかる

現実はしかたないよね
誰が悪いわけでもなく

視線の温度を測れるうちに
私の値打ちを決めてほしい

─────
─────

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・

若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林

静かな呼吸が戻るよ
さざめく
進化の林

もう
樹液の呪縛も
神秘の真理も
沈めて

この
美しい樹々が
世界へと枝を
繁らす
■
■
記憶が饒舌になるよ
たかまる
歴史の林

理想が祈りを超えるよ
あふれる
未来の林

もう
優しいものを
優しいとみては
いけない

この
美しい樹々を
美しいままに
繁らせ
■
若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林

─────

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荒れ果てた夢を歌いましょうか
今の私にいちばん合う歌を

淋しい時でも笑ってられる
器用な私を許さないで──

止まらないし 止まれない
衝動があるから

過呼吸の愛もあると
慣れてしまった

声をあげて
泣けばいいのに

★

罪なんて概念があるうちは 
既製品の幸せばかり

それでもいいとみんな諦め
箱庭から出ようともしない──

笑わないし 笑えない
勝算もないから

過呼吸の愛もあると
肌が覚えた

息をひそめ
生きていくのか

────
────

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もう
誰の言葉も届かない
嘘もないけど理由(わけ)もない

もし
許されるなら 川になり
水を運んで暮らしたい

真水に棲む魚を住まわせて

泡沫(うたかた)はじける時 夢をみる

つねに心のままに
■
■
この
世界の果てに君がいる
それだけで熟睡できる

さて
寂しがりやに憧れて
世界を瓦礫にしようか

真水の川が一つ残りゃいい

余計なものは地層に溶かそう

つねに心のままに
■
■
あれ
帰る家さえわからない
歩き方さえ忘れてる

ああ
歪みは歪みを保って
君が望んだ闇になる

真水に命が蠢(うごめ)くならば

私も 瞼のない目を見張る

つねに心のままに

────
────

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見つけようと思えば
幸せはどこでもある
こころ開き思えば
恋人はそこにいる

こすもすに会いに
長袖のシャツと自転車で
行こう

君の瞳 乾くように

ポケットは今日は
空っぽでいいよ

コンナコト
ずっと続くはずない

★

昨日のこと思えば
今日のことがくもるから
冷たい風が告げる
季節を受け容れよう

あの人はきっと
お見通しだから心配は
ないよ

今日言わなきゃ 損しちゃうよ

小細工はナシで
不器用でいいよ

コンナコト
ずっと続くはずない

小細工はナシで
不器用がいいよ

カタオモイ
ずっと続くわけない

―――
―――

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「川が削った谷」という意味の地名
飾らない町 あなたの町

記憶が曖昧になりそうで
僕はこうして戸惑いを歌にする

あなたは
晴れた冬の午後は
どうしてますか

◆    

夢をくぐるようなトンネルの先
したたる緑 笑う緑

意識が朦朧となりそうで
僕はこうして足早に歩き去る

あなたは
こんな僕のことを
理解しますか

─────
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「遠くに行きます
 もう会えないでしょう」

無感情なんて
こんな静かなんだ

思い出が多すぎる
幼馴染み

始まりのない終わり
それが今日だね

すべて 偽り
しかし 約束

◆    

「最小の揺らぎで
 別れていきましょう」

大人になれたことに
感動するんだね

時間では縛れない
幼馴染み

背伸びした報いとは
思わないけど

すべて まやかし
そして 本質

─────
─────

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