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「……っ!とにかく、もっと患者さんに寄り添って
考えてよ…。 」

ガーディアンは若干ボリューム下げ気味の声で言う。
社畜は落ち込み気味のガーディアンの胸を見る。
うん。垂れ下がってきている。40代って感じだ…。

結局その年のクリスマスツリーはいつもの飾り通り…
ではなかった…。
ガーディアンが自宅で手作り飾りを作ってきたのだ。

おそらく小さいお子さんと一緒に作ったであろう、
決して綺麗とは言えない金と銀の折り紙で作られた
星飾りや顔色の悪いサンタの貼り絵。

患者さんからは「可愛いねぇ」や「great!」といった高評価。

患者が寝静まった病棟。
夜勤のセカンドがクリスマスツリーの電源を切る時に
ガーディアン家手作りの飾りを手に取り、感慨深い
表情をしていたのを社畜は見逃さなかった…。

おや…?セカンドに心境の変化が…

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