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「真性・社畜物語」㉒「妹が世話になるのです」

スレンダーが暴れ馬と格闘している最中に、社畜はこっそりと撮影会を始めます。

ちょっと女子トイレが故障しているので、こちらの多目的トイレをどーぞ。

社畜は扉を開け、丁寧にも電気を付けてあげた。
中はまだほんのり未経験の糞の匂いがする。
結構ジャンキーなものを食したのかな……。しつこい匂いである。

(お姉さんの糞の匂いがしますが)
どーぞお入りください
(あと撮影させてください。ありがとうございます)

そう言ってその場を離れる社畜。

直に救急車が到着して、隊員に「危ないよ!」と怒られながらも担架に乗せられる暴れ馬。
スレンダーいわく、ヘッドバットを顔面に喰らってしまったらしい。かなりイライラしていた。
御手洗を済ませてスッキリしたシスターも無事合流して救急車へ乗り込む。

「あとは大丈夫です!ありがとうございまし」

妹のお礼は救急隊員の車のハッチを閉める音でかき消されてしまった。気のせいか救急隊員も少しイライラしていたようだった。

うちの暴れ馬をよろしくお願いします……。

これにて未経験騒動は一件落着…と思いきや…

「社畜…これ…」

車椅子のシートがびちゃびちゃだ。
スレンダーは割と近めで匂いを嗅ぐ……。
すげぇな……。

「……やっぱり。 最悪……」

未経験、失禁してました。

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