681

>>666 続きどす

真性・社畜物語 「組織崩壊編」③「病」

陰ちゃんをアナザー社畜病院から譲り受けてから、約3日経過。業務内容はほとんど古巣とは変わらないため、とてもスムーズに仕事をこなしている。彼女を担当している「せーり」も〈事故物件:未経験〉のトラウマがあるため、慎重に指導を行っている。なので今のところトラブルなく経過している。良い事だ。

そんな陰ちゃんの返事はほとんど
・「はい…」
・「わかりました…」 くらいである。
実際、仕事のノウハウを結構理解しているので、今のところ「分かりません」という事案にはまだ遭遇していない。陰ちゃんの早く困って焦った顔を見てみたい。いや、これからお腹いっぱいになるほど見ることになるのだが…。

しかしそれよりも問題なのは一緒にセットでアナザー社畜病院からやってきた陽ちゃんだ。
陽ちゃんはことある事に理由をつけて陰ちゃんの様子を見に来る。過保護な親かよ…。
休憩時間も陰ちゃんとおしゃべりタイムである。しかしどの時も陽ちゃんの一方通行な会話なので、陰ちゃんの返事は決まって「うん」くらい。
・「ここでも仕事続けられそう?」
・「私たち頑張って仕事していこうね!」
・「悩みとかあれば言ってね!私も言うから!」
こんなほぼYES or NOの二択クエスチョンを出題する陽ちゃんが1番悪いのだが、陰ちゃんも陰ちゃんで話を広げようとしない回答をするので、お互いコミュニケーションに難ありである。この先、社会で生き残るためには少々厳しいぞ…。

「陰ちゃんー!? 大丈夫?? しっかり仕事やれてるー??」

陽ちゃんの過保護ボイスが医務室にまで聞こえてくる…。

「うっさいなぁ! いい加減、自分の居場所に戻れっての!!」

チェルシーの怒鳴り声もフロアから医務室にまで聞こえてくる。社畜からするとチェルシーのほうが性的に興味は薄いので、その大声はストレスに感じる。後ろから手刀を喰らわして黙らせたい…。

「ったく…若いからって何でも」

そんなことを考えていたら医務室の隣の職員室よりチェルシーの声が…。誰かと会話をしているようだ……。

「うん…でも理由はそれだけじゃないみたい」

この声はセカンド…。絶賛再婚Happyな性活を送っているかーい?と問いながら、ケツをパチーンと叩いてやりたい。

「ほら…あの子、ガーディアンが今働いているところから来たじゃない?以前からあんな感じなのかな…ってガーディアンに聞いてみたんだけど…」

なんだかんだ人の心配をするセカンドだな…。自分が幸せになればもう周りなんて関係ないのかと思った社畜をそのケツで窒息死させて下さい。


「陽ちゃん…精神病を患ってるみたい…」


ぎょぇー!!
未経験に次ぐ新たなトラブルメーカー誕生の予感!!!

NEXT▶︎
長い期間お留守にしていて久々の更新だというのに全然話が進んでいない!!謝罪!!
病の詳細を調べるために事務所に潜入することにした社畜は意外な真実を目の当たりにすることに……!!
次回「服薬治療」

人気の記事