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セカンド覚醒編⑧ー4
「尋問〜セカンドの場合〜②」

BOSS…気でも狂ったのか…。

『あ〜、面白いっ。まさかあんたが自分の部下から「尊敬してる」なんて言われるなんてね〜』

BOSSもセカンドの人格に難ありというところは十分理解しているようだ…。

『…良い仲間に恵まれてるじゃないの。昔に比べたら大分成長したね。ほんと立派になったよ』

うんうん、もっとセカンドを懲らしめて…って、え…!? なにその口調…。BOSSどうした!

「…まぁ、昔よりは楽しいかも。大切な人も出来たし。うん。結構楽しい…」

セカンド…お前BOSSとタメ口って大丈夫か…。
あ、でも待て。この2人、社畜病院に勤める前も同じ職場で働いていたという噂がある…。それにバリカンをいまいち信頼できないから副リーダーにセカンドを任命したのもBOSSだ…。初めからそういう関係だったのか…。

『へぇー。そんなふうに笑えるんだ。いいよ。全然今の方がいい。前の職場でもかなり尖ってたし、こっちに来てからも当初仲良くやれたのは「かえで」くらいじゃなかった? ……あ、ごめん』

こんなにBOSSがベラベラ喋るとは…。
しかもセカンドに謝ってる…。

「……別に。もう過ぎたことだし…。それにかえでが間違いなく悪いということはもう変わらない。……それより何?私も罰則受けるでしょ?バリカンから聞いた。降格だって。いいよ。私も…」

『何言ってんの〜。んなことしないしない。セカンドは今回の一件、職場の風紀のことを考えてやったんでしょ?』

なんか話の内容がカオスだが…。
とりあえずBOSS、セカンドは自分の面倒ごとを避けるために強硬手段に出ただけですぞい。

『ちゃんと自分の役割を果たしている可愛い職員を降格させるわけないじゃない〜。むしろその逆! リーダーの座がちょうど空いたから。どう?』

すごい展開が来た…。まぁ当初はセカンドがリーダーに推されていたこともあったから遅かれ早かれ、セカンドがリーダーになることは決まっていたのかもしれない…。

「…。いい。私はそういう柄じゃない。あと1つだけ聞いて欲しいことがある。チェルシーの休職は取り消してほしい。私が先に手を出した…から」

逆に要求するセカンド…。
ちなみにラッパー達の禁煙はそのままなのかい…

『……分かった。ってか、そんな怖い顔しないでよ〜。せーり達がいる手前、ああいう風にしなきゃ締まりがないでしょ〜』

あっさり承認…。あれ?この職場結構やばい…。

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