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>>751 続き

真性・社畜物語 「組織崩壊編」
⑧「見せたくない秘密」

ヴゥブォ…ヴゥ。

お隣から排泄音が聞こえる…。その距離壁1枚。午後のおやつ時になると肉付きの排便タイムが始まる…。肉付きの糞投下音をBGM代わりに、社畜は今朝のセカンドの衝撃発表について考える…。

糞…。いや、くそ…、なぜ退職という結果になったのだ…。全く意味が分からない。予想外すぎてイライラしてくる。別にセカンドのことは好きではないが…なんだこの…敗北感というか…、ごく一部にしか知らされていないと思われるシークレット情報を握った優越感から、一気に裏切られたこの感じ…。普段包み隠さず、Tバックのだらしないケツや腹を見せてもらっている分、悔しさが倍増だ。ちくしょう…。

ヴゥヴォォ…(特大の放屁音)

(うるせぇ!!)ドンッ!!!あ…やば…。勢い余って壁を叩いてしまった…。

「はいー?入ってるけどー?」

知能が低くて助かった…。もうここを去ろう…。職員室へ入ろうとした時、問題児が現れた…。陽ちゃんである。こいつもこの時間に定期的にやってくるんだよな…。

「陰ちゃーん!? そっちはうまくやって…ぁ」

職員室に向かって勢い良く叫んだが、中にはお叱り担当のセカンドがいた。そのせいか、語尾は弱々しくフェードアウト、自然に後ずさりをする陽ちゃん。そのまま後ろからチョークスリーパーを決めて失神失禁をさせてやりたいところだ。

「ぁ…す、すみませ〜ん、失礼しました〜」

サラッとその場を去ろうとする陽ちゃん。都度、セカンドに雷を落とされているせいかその姿を見るだけで怯んでしまう。だが今日のセカンドは違った…。

「…。陰ちゃんはよくやってるよ。私に似て、少し不器用だけど素質あると思う。だから安心して」

陽ちゃんが足を止める…。社畜も2度見する。あのセカンドからそんな言葉が…。心境の変化が明らかに出ている…。だがセカンド、訂正させてもらうがお前は「少し」じゃなくて「とても」不器用だ。

「あ…あはは。当たり前じゃないですか!私の大切な陰ちゃんですよ!あははは〜」

恐る恐る、セカンドの様子を伺っていた陽ちゃんはいつものテンションに戻り、満足したのかそのまま自分の部署に帰って行った。その表情はかなり嬉しそうであった。

セカンドが人に笑顔を与えられるほどの人間に成長したことを実感した。確かに彼女自身、もうここには用はないのかもしれない…。

「おつかれさまです」

無機質な挨拶が聞こえてきた。
陽ちゃんの「大切な陰ちゃん」だ。先程セカンドからお墨付きをもらったところでまさかの遭遇。社畜的には陽ちゃんの方が性格も含めて好きだが、陰ちゃんも全く無理というわけでもない。

「…どいてください」

あん? 社畜が今脳内語りをしているのになんだその口の利き方は!?社畜ムキッー!!…ん?

「…あの、ど、どいてくれませんか…ほんとに」

あぁ…知っている…。この焦り方は…。

「ふぅー。お腹減ったー」

廊下の向こうから、胃袋の中身を全て投下してきた肉付きが歩いてくる。
…良かったな、丁度空室だ。社畜は人間らしくない人間が人間らしいことをする瞬間が大好きだ。目の前の陰ちゃんはまさに人間らしいことをしようとしている!!よしっ!

陰ちゃん…みんなもしてるんだけどね…?

NEXT▶︎
社畜病院の洗礼、交渉発動。
なんだ…人間らしい顔できるじゃないの…。
次回「剛毛脱糞レディースデイ」

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