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>>719 続!

真性・社畜物語 「組織崩壊編」
⑥「wikiの暴走」

陽ちゃんの秘密を暴こうとしたら「セカンドの異動」というとんでもサプライズまで頂いてしまった真夜中の事務所探検…。おまけに謎行動の心配と鉢合わせ…。○ぬかと思った…。

職員室での朝礼の最中にセカンドのケツを見ながら昨日のことを振り返る社畜…。

セカンドは辞令をどう受け止めるのだろう…。

「ちょっとどういうこと? こんなの初めてなんだけど!?」

セカンドの色々なリアクションを想像していると医務室からスレンダーの怒鳴り声が聞こえてきた…。朝礼に参加していないのでどうしたのかと思っていたが…。一体医務室で何が…。
社畜は、そーっと医務室の扉を開ける。

「ドクターにも確認しないで!看護師だけの判断で勝手に大事な話をするって…有り得ない!!」

スレンダーがいつになく怒っている。こういう時こそ後ろから「へいへーい!!」って勢いでパンティごとズボンをずり下げたくなってしまう。

「え?何がです?患者さんが自身の病気について聞いてきたから答えただけですよ?」

怯むことなく返答するwiki。
彼女は最近入職した若手の看護師さんである。医務室ではかなり現代っ子な存在だ。

「そういうのは『先生に確認します』でいいの。その場で安易に答えないで。しかもスマホで調べてその画面見せて説明したでしょ? どこの誰が作ったか分からないネットサイトの情報を患者に伝えるって…。どんな神経してるの!?」

患者さんの詳しい病気についてはあまり語れないが、要するにその患者さんから「随分と知識に溢れた将来有望なナースさんがいるぞい」という話をスレンダーが聞き、思い当たる職員のwikiに問い詰めている…といったところである。

「どんな神経とは? 普通に患者さんが知りたいといったから答えたまでですけど? ちなみに私が『分からないから』スマートフォンで調べたわけではなくて、患者さんが『分かりやすいように』インターネットを使用したまでです。この違いは分かりますか?」

クールな表情でスレンダーに反抗するwiki。
スレンダーおばさんでも分かりやすいように優しい横文字で説明しているのも地味に面白い。

「屁理屈は止めて。あと業務中にスマホを持ち歩くのは今後一切禁止。常識的に考えてダメでしょ!分かった?」

無言でズボンのポケットからスマホを取り出し、自分のカバンに入れるwiki。社畜はそのカバンの中から歯ブラシを拝借して、よく自分のケツ穴をブラッシングしています。ほどよく残っているミント系の歯磨き粉の香りが肛門を刺激してくれます。

「ハイ。言う通りにしましたよ? では主任?今日もご指導宜しくお願いします」

明らかに自分が悪いのに、堂々と開き直っているところがwikiのすごいところだ。しかもキレてるスレンダーを相手に…。
更にもっとすごいところは、もう次の日にはスマホを制服のポケットに入れて勤務してしまっているところである。スマホが身近にないと落ち着かないのだろうか…。彼女もまた病的である。

しかしそのスマホがスレンダーに地獄の苦痛を与えてしまう原因となることをまだ誰も知らない

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遂にセカンドに異動辞令が下る!
彼女が出す答えとは……。
次回「すぐ会える距離だから」

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