• 297社畜
    2023/09/24(日) 19:24:22 ID:0sjI2qUYi
    「さよならカントリー」⑦プライド

    「チェルシーさんが聞けばいいじゃないですか!割と誰とでも話せるタイプですよね??」

    拒否反応を示した「はざーど」が反抗する。
    しれっと小馬鹿にするところが性格の悪さを示している。

    「いやいや。あんた達のほうが歳も近いんだし。こんなおばさんの相手してくれないでしょ」

    チェルシーがさらっと回避する。
    彼女も武道とはあまり絡みたくないのだろう…。
    それよりもチェルシーの「おばさん」発言が…。

    「……」

    チェルシーよりもいくつか歳上のスレンダーが、睨みつけている…。実際この2人は実年齢よりも若く見えてしまうので、おばさんという領域にはまだ達していないと思うが…。
    スレンダーは結構気にしてるらしい…。
    ちなみにチェルシーはトイレの後、股間を拭かないタイプです。

    「そもそも武道って退職の意味分かるのかな」

    バリカンがあまりにも馬鹿にしすぎた発言をする。その顔は少し笑っている。
    こいつ…狙ってネタ発言しやがったな…。
    この中で唯一ヴァージンのくせに。

    しかしそんなバリカンに天罰が下される。

    「あーもう、埒が明かない! 武道と話すのが不安だったら、武道と仲良いお友達がいるでしょ?その子に聞くのが1番じゃない?誰かさんは同期なんだから。ね? 」

    スレンダーがバリカンにむけて放つアイデアはとても面白いものだった。

    「……ラッパーのこと…ですか」

    ラッパーと同期であるバリカンの表情は一気に曇る。犬猿の仲である相手とは口も聞きたくないはず。そんなバリカンにスレンダーはナイスな提案をした。

    「リーd、あ…バリカンさん。私も一緒に聞きますか」

    「ダメ」

    はざーどの助け舟をスレンダーが沈没させる。

    「1人で聞かなきゃダメ。過去にあんた達の間に何があったのかは知らないけど、いい加減関係を修復しなさい!今じゃもう同じ立場なんだから!」

    いいぞスレンダー。続いてチェルシーも加勢。

    「話せば割と悪いやつじゃないぞ。結構素直でいい若者って感じだし」

    チェルシーおばさんも割とラッパー寄りのキャラですぜ…。

    「……分かってる」

    …? バリカンが声を震わせている。失禁?失禁?
    感染事件の再来?? カメラ用意する??

    「そんなの…私が一番よく分かってる…」

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