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>>740 続きぃどす

真性・社畜物語 「組織崩壊編」
⑦「すぐ会える距離だから」

そしてそれから数日後、ついに運命の日が…。

「……あ、今日はもう1つお話が…。えっと…、副リーダーのセカンドさんから…どうぞ…」

リーダーの「せーり」が朝礼の終盤で少し動揺しながら、セカンドを紹介した…。
このタイミングで来るか…。
社畜はセカンドがこれから話す内容を知っている。異動日まで1週間強はある。引き継ぎ期間としてはかなり短いが、社畜病院では割と猶予は与えられている方だと思う。相変わらず恐ろしい病院だ…。

「あ…うん。えーっと、……はぁ…んっーと…」

改めて、人前に立つことあまり得意ではないセカンド。ケツ穴にローターでも入れられているのかという位、不快そうな表情をしている。
普段強気なセカンドが今一体、どんな感情なのか…。「共に過ごしてきた仲間との別れ」による悲しさ…。「トラブルだらけのこの現場と決別」ができる喜び…。はたまた女の子の日(確認済)なので
、履き心地の良いTバックではなくサニタリーショーツを着用しているモヤモヤな気分…。様々な答えが汲み取れる。さぁ、気持ちを吐き出せ!

「…みんなにはすごい助けてもらった。ありがとう。…はぁ、実はなんて言うか…。みんなと働ける時間はもう2週間も……ない」

周りがザワつく…がしかし、そんなに大騒ぎという程でもない。過去にガーディアンの突然の異動のこともあったので、当時その場にいた職員は何となく察しがついていたのだろう…。
社畜はすぐさま、セカンドを苦手とするバリカンの表情を見る。マスクで口元は分からないが、目元が少し笑っていた。そう。これだよこれ…。1度失脚しているバリカンの闇の部分がたまらなく大好物である…。

「副リーダーっ! そ、それって…つまり…?」

純粋におバカなラッパーが質問する。分かってて聞いてるのだろうか…。そこら辺がたまに掴めないキャラクターであるが、社畜はこの女に恋をしている。全てを認めよう…。

「………」

無言で「せーり」が小さく頷く。リーダーという役職上、セカンドの異動のことは勿論知っていてのリアクションだろう。この海苔陰毛女も、キャプテン時代はセカンドの暴走によく巻き込まれていた…。しかし結果的には「せーり」もセカンドの人間性に惹かれ、共に役職を全うしている。ちなみに社畜は「せーり」の魅力に惹かれている。まぢ好きぃ。

「……セカンド…」

いたのかチェルシー。彼女が1番、セカンドと物理的に交わってきた仲だと思う。がしかし、この投稿の尺の関係でチェルシーおばさんとのエピソードトークはカット。

「……みんなごめん。私…」

この勢いだとセカンドは涙する可能性が高い!あまり人前だと見せないその汚顔を見せてくれ!!

「私、退職…する」

あ?

「まぁ…でもほら、新居はここから近いし。
みんなとは『すぐ会える距離だから』」


NEXT▶︎
まさかのセカンドの決断…!!
社畜は謎の敗北感を感じてしまう…。
その腹いせに陽ちゃんの大切なものを…。
次回「見せたくない秘密」

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