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真性・社畜物語 「組織崩壊編」
⑲「おかえりスレンダー」

スレンダーは看護主任という立場上、現場とどうしても関わらなければいけない。
現場が混乱していたらアドバイスをするし、自分ら看護師がピンチになったら現場に協力を要請する。それにはお互い、良好な関係を築かないとスムーズに物事が進まない。現在、スレンダーが不在の間はそれが上手く成り立っていない。最悪である。

そして何より最悪なのが医務室で繰り広げられるスレンダーの悪口大会。

・厚化粧
・態度がでかいし、ケツもでかい
・自分のこと綺麗と思っている(でもほんと綺麗)
・部下を気遣えない
・スマホをしまえ と注意してくる
などなど…。

もうこんなことやめてください!!

と言う看護師は1人もおらず、淡々と短所を語られていくスレンダー。
社畜も「パンティがえっち」と言いたかったけど、グッと堪えた。

こんなくだらないことをしている間にも、現場の皆は疲弊していく。社畜も大好きな「せーり」のために加勢したいが、それはこの看護師たちの意に反することになる。

「向こう(現場)は向こうだから。私たちは私たちにしかできない仕事をやるだけ」

スレンダーがいないここ最近、医務室は大分クールになってしまった。
もうしばらくするとここの皆は、スレンダーの存在自体を忘れてしまうのではないか?
そう思いながら、社畜は愚痴大好きおばはん達にコーヒーを淹れる。おばはんなのに舌はお子ちゃまな奴らばかりなので、ミルクはマストだ。

注いであげよう。

スレンダーの飲みかけの牛乳を…。

スレンダーが姿を消したあの日…。
医務室の冷蔵庫からスレンダーが手をつけていた食料品等は全てチェック済。食べかけのヨーグルトも美味しく当日のうちに頂いたが、牛乳だけは苦手なのでそのままにしていた。ドレッシングとかそういうのには社畜の唾液をたっぷりトッピングしています。

話を戻そう…。
少し賞味期限は切れているがいけるだろう。スレンダーのことを忘れないように身体に刻むが良い!
スレンダー牛乳in!!


「ただいま〜」


!?
医務室の扉が開く。
そこには車椅子に乗ったスレンダーが…。

NEXT▶︎
本調子ではないスレンダーが復帰!
主任不在の医務室は天国から地獄へ!!
そしてスレンダーは更なる屈辱地獄へ!!!
次回「スレンダー堕ちる」

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