3 名無しです 2026/06/25(木) 11:06:10 ID:4V9P3Mko0 ♡誰にだって、厳重に鍵をかけて隠しておきたい「夜の顔」がある。高田馬場のお洒落なカフェで、新作のフラペチーノを前に恋バナで盛り上がっている時、美月や琴葉はきっと思いもしないだろう。このグループの中で一番奥手で、いかにも純情ぶっているこの私が、実は誰よりも「そういうこと」に溺れ、熱に浮かされているだなんて。そう、私は自分の体が、恐ろしいほど過敏であることを知っている。ふとした瞬間に宗介と手が触れただけで、あるいは深夜に一人で少しだけ大胆な映画のシーンを見ただけで、私の秘密の場所は嘘みたいに熱を持ち、あっという間に下着を甘い蜜で濡らしてしまうのだ。一人の夜、ベッドの暗がりに潜り込むと、私はもう一人の私になる。シーツの波間で、誰にも見せられない深い茂みへとそっと指を這わせる。そこには、私が忌み嫌い、絶望的なほどのコンプレックスを抱き続けている「不器用なほどに大きくて、色濃く育ってしまった皺だらけの花びら」が隠れている。けれど、その醜い花は、皮肉なことに自分自身の指が少し触れただけで、狂おしいほどの甘い痺れを私にもたらすのだ。吐息をシーツに押し殺し、熱を帯びた入り口を何度も掻き回す。波のうねりが頂点へと駆け上がり、頭の中が真っ白に弾けるその瞬間——。私はきまって、抗いようのない衝動とともに、熱い飛沫をシーツに散らしてしまう。それはただの透明な蜜ではなく、ほんの少しだけアンモニアのツンとした香りを帯びた、黄金色が混じる潮。絶頂のたびに自分自身を汚してしまう、そのどうしようもない体質もまた、私を深く縛り付ける呪いの一つだった。どうしてこんなにも、自分の体を愛せないのだろう。それは、中学生の頃の苦い記憶に繋がっている。体育の着替えの時だった。無邪気な同級生の女の子が、私の下着の隙間から覗く濃い影を見て、無遠慮に笑ったのだ。「綾子ちゃんって、もうあんなに毛が生えてるの? なんか、男の人の金玉みたいなのハミ出てない?」悪意のない、だからこそ鋭利な刃物のようなその言葉は、私の心を深く、深くえぐった。以来、私は自分の体を「普通じゃない」「醜いもの」として厳重に封印してきた。恋をしてみたいと夢見ても、いつかこの体を見られたら絶対に嫌われる。そうやって、ずっと傷つくことから逃げていた。そんな私に、初めて「ここにいてもいいんだ」と思わせてくれたのが、美月と琴葉だった。出会いは大学の入学式の日。人混みに酔い、配られたばかりの大量のシラバスを盛大に床にぶちまけてパニックになっていた私。「大丈夫? 手伝うよ。私、山美月」ふわりと上品な香水の匂いをさせて、透き通るような笑顔で手を差し伸べてくれたのが美月だった。そしてその横で、「ちょっと、人が通れないじゃない。貸しなさいよ」と、呆れたようにツンとした口調で、不器用な私から素早く資料を奪い取ってまとめてくれたのが琴葉だった。まるでタイプの違う二人。けれど、彼女たちは私の「普通で、少しどんくさいところ」を面白がり、大切にしてくれた。美月の真っ直ぐな優しさと、琴葉の不器用な思いやりに触れるたび、私は少しだけ、普通の女の子になれたような気がしたのだ。そして、宗介。彼との出会いは、初夏の文学の講義だった。私がうっかり落としてしまったノートの切れ端——そこには、恥ずかしいくらい感傷的な詩の走り書きがあった——を、彼が拾い上げたのがきっかけ。「すごく、綺麗な言葉だね。君が書いたの?」からかうでもなく、真っ直ぐにそう言って笑った彼の瞳には、少しの曇りもなかった。そこからは、まるで緩やかな坂道を転がるように惹かれ合った。一緒に古本屋を巡り、映画を見て、喫茶店で何時間も言葉を交わすたびに、彼の実直で誠実な優しさに心から惹かれていった。「綾子と一緒にいると、すごくホッとするんだ」秋の終わりの大隈庭園で、そう言って彼が手を握り、告白してくれた時、私は嬉しさのあまり泣き出してしまった。今、私たちは付き合って半年になる。キスをして、きつく抱きしめられるたび、私の下着はどうしようもないほどに濡れそぼっているというのに、私たちはまだその先の一線を越えていない。彼は私の緊張を感じ取ってくれているのか、決して急ごうとはせず、私のペースを大切に守ってくれている。けれど、いつかは必ず訪れるはずの「その夜」を想うと、私の心は期待と恐怖で真っ二つに引き裂かれそうになるのだ。この鬱蒼とした深い茂みを、大きすぎるいびつな花びらを。そして、絶頂の波とともに溢れ出してしまう、あの熱くて汚らわしい飛沫を。彼は、宗介は、本当に受け入れてくれるのだろうか。 0 0
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誰にだって、厳重に鍵をかけて隠しておきたい「夜の顔」がある。
高田馬場のお洒落なカフェで、新作のフラペチーノを前に恋バナで盛り上がっている時、美月や琴葉はきっと思いもしないだろう。
このグループの中で一番奥手で、いかにも純情ぶっているこの私が、実は誰よりも「そういうこと」に溺れ、熱に浮かされているだなんて。
そう、私は自分の体が、恐ろしいほど過敏であることを知っている。
ふとした瞬間に宗介と手が触れただけで、あるいは深夜に一人で少しだけ大胆な映画のシーンを見ただけで、私の秘密の場所は嘘みたいに熱を持ち、あっという間に下着を甘い蜜で濡らしてしまうのだ。
一人の夜、ベッドの暗がりに潜り込むと、私はもう一人の私になる。
シーツの波間で、誰にも見せられない深い茂みへとそっと指を這わせる。そこには、私が忌み嫌い、絶望的なほどのコンプレックスを抱き続けている「不器用なほどに大きくて、色濃く育ってしまった皺だらけの花びら」が隠れている。
けれど、その醜い花は、皮肉なことに自分自身の指が少し触れただけで、狂おしいほどの甘い痺れを私にもたらすのだ。
吐息をシーツに押し殺し、熱を帯びた入り口を何度も掻き回す。波のうねりが頂点へと駆け上がり、頭の中が真っ白に弾けるその瞬間——。
私はきまって、抗いようのない衝動とともに、熱い飛沫をシーツに散らしてしまう。それはただの透明な蜜ではなく、ほんの少しだけアンモニアのツンとした香りを帯びた、黄金色が混じる潮。
絶頂のたびに自分自身を汚してしまう、そのどうしようもない体質もまた、私を深く縛り付ける呪いの一つだった。
どうしてこんなにも、自分の体を愛せないのだろう。
それは、中学生の頃の苦い記憶に繋がっている。
体育の着替えの時だった。無邪気な同級生の女の子が、私の下着の隙間から覗く濃い影を見て、無遠慮に笑ったのだ。
「綾子ちゃんって、もうあんなに毛が生えてるの? なんか、男の人の金玉みたいなのハミ出てない?」
悪意のない、だからこそ鋭利な刃物のようなその言葉は、私の心を深く、深くえぐった。以来、私は自分の体を「普通じゃない」「醜いもの」として厳重に封印してきた。
恋をしてみたいと夢見ても、いつかこの体を見られたら絶対に嫌われる。そうやって、ずっと傷つくことから逃げていた。
そんな私に、初めて「ここにいてもいいんだ」と思わせてくれたのが、美月と琴葉だった。
出会いは大学の入学式の日。人混みに酔い、配られたばかりの大量のシラバスを盛大に床にぶちまけてパニックになっていた私。
「大丈夫? 手伝うよ。私、山美月」
ふわりと上品な香水の匂いをさせて、透き通るような笑顔で手を差し伸べてくれたのが美月だった。
そしてその横で、「ちょっと、人が通れないじゃない。貸しなさいよ」と、呆れたようにツンとした口調で、不器用な私から素早く資料を奪い取ってまとめてくれたのが琴葉だった。
まるでタイプの違う二人。けれど、彼女たちは私の「普通で、少しどんくさいところ」を面白がり、大切にしてくれた。
美月の真っ直ぐな優しさと、琴葉の不器用な思いやりに触れるたび、私は少しだけ、普通の女の子になれたような気がしたのだ。
そして、宗介。
彼との出会いは、初夏の文学の講義だった。私がうっかり落としてしまったノートの切れ端——そこには、恥ずかしいくらい感傷的な詩の走り書きがあった——を、彼が拾い上げたのがきっかけ。
「すごく、綺麗な言葉だね。君が書いたの?」
からかうでもなく、真っ直ぐにそう言って笑った彼の瞳には、少しの曇りもなかった。
そこからは、まるで緩やかな坂道を転がるように惹かれ合った。
一緒に古本屋を巡り、映画を見て、喫茶店で何時間も言葉を交わすたびに、彼の実直で誠実な優しさに心から惹かれていった。
「綾子と一緒にいると、すごくホッとするんだ」
秋の終わりの大隈庭園で、そう言って彼が手を握り、告白してくれた時、私は嬉しさのあまり泣き出してしまった。
今、私たちは付き合って半年になる。
キスをして、きつく抱きしめられるたび、私の下着はどうしようもないほどに濡れそぼっているというのに、私たちはまだその先の一線を越えていない。
彼は私の緊張を感じ取ってくれているのか、決して急ごうとはせず、私のペースを大切に守ってくれている。
けれど、いつかは必ず訪れるはずの「その夜」を想うと、私の心は期待と恐怖で真っ二つに引き裂かれそうになるのだ。
この鬱蒼とした深い茂みを、大きすぎるいびつな花びらを。
そして、絶頂の波とともに溢れ出してしまう、あの熱くて汚らわしい飛沫を。
彼は、宗介は、本当に受け入れてくれるのだろうか。