47 名無しさん 2026/01/18(日) 20:17:53 ID:6Vkj6VpU0 ■“絶えぬ笑顔”悪用…「前例ない極悪さ」 グリーンアテンダントは、グリーン料金を払う乗客により良いサービスを提供するために配置されていた。主な業務は、車内での改札や飲食物の販売だ。 東海道線のグリーン車は自由席で、いったん離れた席に座った2人連れに空席ができたことを知らせるなど、きめ細やかなサービスが売りになっている。 「笑顔が絶えず、接客サービスに向いている」ことが採用基準の1つ。そのサービス精神を履き違えた酔客に絡まれるといった迷惑行為の被害はこれまでにもあったものの、今回の事件については、JR東日本の関係者が一様に「信じられない」と繰り返す。 JRグループや大手私鉄、東京都交通局など21の鉄道事業者がまとめた平成19年度の駅員や乗務員に対する暴力行為の発生件数は、前年度比12・5%増の748件に上るが、「今回のような極めて悪質な犯罪は、過去に例を見ない」という。 たとえ犯人と2人きりの密室状態になったとしても、東海道線の駅間はおおむね5分程度。一般的な感覚ならば、車内を安全な公共の場としてとらえ、防犯意識はそれほど高くなかったはずだが、今井被告の「悪意」はそこにつけ込んだことになる。 ■2階建て車両の“死角” 一方で、今回の悲劇が完全に「想定外」といえるかについては疑問も残る。JRの車内では、2年前にも類似の事件が起こっているからだ。 18年にJR西日本の特急「サンダーバード」で発覚した事件では、乗客の女性が乱暴される被害に遇った。この事件を含めて3件の乱暴を行ったとして、被告の男(37)は、5月に開かれた大阪高裁の控訴審判決公判で、1審・大津地裁と同様の懲役18年を言い渡されている。 高裁判決によると、サンダーバード車内での事件では、男が20代の女性客の隣に座り、「大声を出すな。殺すぞ」と脅して胸などを触った後に犯行に及んだ。欲望を満たすために男が選んだのは、トイレと洗面所だった。 この事件では、「ほかの乗客が見て見ぬふりをしたのではないか」とする批判もあったが、一部を除いて進行方向に2人がけの座席が縦に並ぶ構造が、被害に気づきにくい要因になったとする意見もあった。 グリーン車にも「死角」はあった。 通勤時間帯に走行しているグリーン車は、ほとんどがフロアが上下3層に分かれた2階建てのタイプで、乗車階にあたるフロアにも席があるものの、大半の席はそこから階段を上と下に行った両方の階にある。犯行現場となったトイレのあるデッキ部分は、客席からの見通しが悪い構造なのだ。 また、早朝の上り電車では都心部に近くなるにしたがってグリーン車は混雑していくものの、今回は東京から遠ざかっていく下り電車だった。 サンダーバード事件後、JR西日本は一部の特急に女性専用席を導入するといった対策を取った。JR東日本でも今回の事件後、在来線のグリーン車内に監視カメラを順次取り付けている。 「模倣犯を誘発しないため」として、JR東日本は監視カメラの可視域や、それ以外の再発防止策の詳細は明らかにしていないが、女性乗務員に相手をひるませる防犯用具を携帯させたり、警戒に当たる社員や警備員を増強するといった複数の方法を合わせて、再発防止に全力を期す構えという。 1 0
■“絶えぬ笑顔”悪用…「前例ない極悪さ」
グリーンアテンダントは、グリーン料金を払う乗客により良いサービスを提供するために配置されていた。主な業務は、車内での改札や飲食物の販売だ。
東海道線のグリーン車は自由席で、いったん離れた席に座った2人連れに空席ができたことを知らせるなど、きめ細やかなサービスが売りになっている。
「笑顔が絶えず、接客サービスに向いている」ことが採用基準の1つ。そのサービス精神を履き違えた酔客に絡まれるといった迷惑行為の被害はこれまでにもあったものの、
今回の事件については、JR東日本の関係者が一様に「信じられない」と繰り返す。
JRグループや大手私鉄、東京都交通局など21の鉄道事業者がまとめた平成19年度の駅員や乗務員に対する暴力行為の発生件数は、
前年度比12・5%増の748件に上るが、「今回のような極めて悪質な犯罪は、過去に例を見ない」という。
たとえ犯人と2人きりの密室状態になったとしても、東海道線の駅間はおおむね5分程度。一般的な感覚ならば、車内を安全な公共の場としてとらえ
、防犯意識はそれほど高くなかったはずだが、今井被告の「悪意」はそこにつけ込んだことになる。
■2階建て車両の“死角”
一方で、今回の悲劇が完全に「想定外」といえるかについては疑問も残る。JRの車内では、2年前にも類似の事件が起こっているからだ。
18年にJR西日本の特急「サンダーバード」で発覚した事件では、乗客の女性が乱暴される被害に遇った。この事件を含めて3件の乱暴を行ったとして、
被告の男(37)は、5月に開かれた大阪高裁の控訴審判決公判で、1審・大津地裁と同様の懲役18年を言い渡されている。
高裁判決によると、サンダーバード車内での事件では、男が20代の女性客の隣に座り、「大声を出すな。殺すぞ」と脅して胸などを触った後に犯行に及んだ。
欲望を満たすために男が選んだのは、トイレと洗面所だった。
この事件では、「ほかの乗客が見て見ぬふりをしたのではないか」とする批判もあったが、
一部を除いて進行方向に2人がけの座席が縦に並ぶ構造が、被害に気づきにくい要因になったとする意見もあった。
グリーン車にも「死角」はあった。
通勤時間帯に走行しているグリーン車は、ほとんどがフロアが上下3層に分かれた2階建てのタイプで、乗車階にあたるフロアにも席があるものの、
大半の席はそこから階段を上と下に行った両方の階にある。犯行現場となったトイレのあるデッキ部分は、客席からの見通しが悪い構造なのだ。
また、早朝の上り電車では都心部に近くなるにしたがってグリーン車は混雑していくものの、今回は東京から遠ざかっていく下り電車だった。
サンダーバード事件後、JR西日本は一部の特急に女性専用席を導入するといった対策を取った。JR東日本でも今回の事件後、
在来線のグリーン車内に監視カメラを順次取り付けている。
「模倣犯を誘発しないため」として、JR東日本は監視カメラの可視域や、それ以外の再発防止策の詳細は明らかにしていないが、女性乗務員に相手をひるませる防犯用具を携帯させたり、警戒に当たる社員や警備員を増強するといった複数の方法を合わせて、再発防止に全力を期す構えという。