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「よど号ハイジャックやロッド空港 無差別テロをやってのけた元赤軍派の俺が反革ブルジョアの刑法なんかに素直に従うとでも思ってんのか?」

「SNSで ここで起きたことを全て暴露します!」

「ダッシュ・ボードの上の消臭剤と俺の胸ポケットのボール・ペンに隠しカメラを仕込んであんだ。 SNS投稿なんかしてみろ。 赤軍派はなあ 資本主義ブルジョア経済を倒すためなら盗聴、盗撮、輪姦、テロも厭わないぞ。 オマエの卑猥な画像をネット上に曝しても良いのか?」

「それだけは許して、御願い!」

「よし! 今日のことは さっぱり忘れて、また明日だ。必ず同じ時間に教習を予約しとけ。 いいな!」

「はい 分かりました。」

教習車を降りると、女子大生の目には西日が涙で滲んで見えた。

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