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なんやかんやでセカンド物語再開

「初めての子ども参観」 プロローグ


「もう小学生になったんだ〜!この前聞いた時からあっという間だね〜。あー!まだ『クリスマスの飾り』のやつ家に飾ってるの〜??懐かしい〜。」
食堂でガーディアンがセカンドと談笑している。
※飾りについては前スレ参照

「うん。ほらみて、玄関にも飾ってる」
セカンドが自身のスマホをスライドさせながら、少し嬉しそうにガーディアンに写真を見せている。

そんな微笑ましい光景を隣の席で暖かく見守る社蓄。
あー、2人のケツ引っぱたきたい…。

それにしてもセカンドの食べる量がすごい。
ご飯が茶碗てんこ盛り状態なのだ。
検便を提出するスピードも社内で1位2位を争う位、早い。それほど快便かつ出したい時に出せる体質なのだろう…。

「…ガーディアンのところはもう高校卒業したの?」
ご飯が口に入ってる状態なので手で口元を隠しながらあたかも上品そうに質問するセカンド。
それ以前に目上にはちゃんと敬語を使いなされ…。

「したよ〜。もうあっという間に大学生。瞬きしたら一瞬って感じ。セカンドのチビちゃんも気づいたら、素敵な旦那さんと結婚してるかもね♩ なんてね……アッ………」
先輩ママのガーディアンが楽しそうに語っている途中(しまった!)という表情をする。

「…………」
「…………」

2人とも会話が一気に途絶えてしまう。
幸い、周りにも多数の職員がランチタイムを楽しんでいるのでシーンっという雰囲気にはならなかったが、近くにいる社蓄はとても気まずい。
恐らくセカンドがシングルマザーということ対して、ガーディアンが配慮の欠けた発言をしてしまったことが原因なのだろう…。
ガーディアン、気を遣いすぎではないだろうか…。

「…ごめんねセカンド。でも…再婚とか考えないの?」
沈黙に耐えられなかったガーディアンがぶっ込む。

「考えてる…けど…」
セカンドの目線はガーディアンではなく、自身の白米に向けられている。
こんな自身がなさそうなセカンドは初めてだ。

「……せーんぱいっ☆」
ボスっ!!何者かがセカンドの両肩を叩く。

「イヒッ!!!!」
セカンドが声にならない声で驚く。
こんな謎ボイスを発するセカンドも初めて見た…。

「ちょ…カントリー!ご飯中にびっくりさせない!」
ガーディアンがお母さん口調で注意する!

「だって〜、せんぱいが元気なさそうだったから〜。驚かしてびっくりすればネガティブな事も忘れるかなーって思って突撃しましたぁ〜」
カントリーがセカンドの肩に手を回しながら弁解。
近い…。全体的に近い。
なんで田舎の人ってこんなに距離感覚が無いのだ。
(社蓄の勝手な偏見すみません)

そしてカントリーも交えて何事を無かったかのように再び談笑する3人。いつまでも見てられる。
なによりセカンドの笑顔が1番ご飯がすすむくん。

こんな光景を拝むことができるのもあと数回程度しかないという事をこの時の社蓄はまだ知る由もなかった

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