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「初めての子ども参観」⑪最終話

ガーディアンの手紙の内容はよく分からないけど、少なからずチェルシーにその伝書鳩役を任せたのは失敗だと思う。

ガーディアンはセカンドを完全に自立させることを目標としていた。
なのにこの結果はなんだ…。
このままだとセカンドはチェルシーに依存する…。
自立どころの話じゃない…。
セカンドの魅力がもう身体くらいしか残らなくなる。
最悪の展開だ。

どうにか…どうにかしないと…。
少なからずガーディアンの遺志を伝えないと!

「せんぱ…い?」
げっ…カントリー。
抱擁(‎仮)みたいなシーンをがっつり見てしまった。
さっきまでは居なかったはずなのに…。

「…フェ?」

ぐしゃぐしゃになった泣き顔で振り返るセカンド。
どんな鳴き声やねん。

「…チェルシー?何してるの?」
げげっ! はざーど!
多分こいつもギューっな瞬間を見ている。
しかも昨日の金魚すくいの時もいた…。

「あ゛っ!!」
すぐ様はざーどの方向を向く。
ケツにドングリでも入ったのかよチェルシー…。
まあそれぐらいの衝撃なのは間違いない。

(何してるの社畜…)

げげげっ!! と思ったけど誰もいない。
社畜は孤独である。

・大好きな先輩が抜け殻と化し、不安定なカントリー
・対象の敵とギューっとしている仲間をみたはざーど
・よく分からない話術で強敵を堕としたチェルシー
・そして大切な人を失うも、その翌日にはすぐにその代わりを作ってしまう依存性の高いセカンド

このカオスな状況を打開する術はあるのか…。
▶︎セカンド覚醒編へ続く

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