• 954社畜
    2023/06/30(金) 22:37:00 ID:Fz5iPo7si
    セカンド覚醒編⑦ー7 「誤解」

    「…ハァ、なぁ? おい! ハァ…話、聞けって…!」

    チェルシーが止まらないセカンドをなんとか制止しようと奮闘している…。
    しかし息遣いが気になる。てか息臭そう…。
    でもチェルシーが本気を出せばセカンドの動きは止められるハズ…。チェルシーの中でも迷いがあるのだろう。
    ・セカンドの正義心(ホントは厄介事を片付けたいだけ)を尊重するべきか
    ・はざーどの若さ故の過ちをフォローすべきか

    『ブレブレなあんたに何も言われたくねーよ』

    以前にチェルシーがガーディアンに放った罵声である。今のチェルシーはまさにブーメラン状態。

    「無理。謝らせる。こんなの最悪。あとからこの嘘がバレたらもっと最悪だから。だから今じゃなきゃ駄目」

    あれだけ強気な「はざーど」も破壊神セカンドの目の前では無抵抗だ。単純に怖いのだろう…。

    喫煙所まであとわずか…。
    はざーど謝罪タイムが迫っている…。
    が、しかし途中である人物が立ち塞がる。

    「…せんぱい? 何してるんですか? 何でリーダー達と一緒にいるん…です? …その手…。」

    カントリー登場…。これは更にややこしい。
    しかもカントリーの目はセカンドが掴む手に注目している。

    「っ…あっ…はは…。まぁあれだ。今度やるレクリエーションの練習?みたいなやつよ!な?」

    あまり大事にしたくないチェルシーが適当にやり過ごそうとする。
    それに合わせてバリカンも頷く…。
    いや…さすがに無理があるだろう…。
    どんなレクリエーションよ…。

    「せんぱい…リーダー達とも仲良しなんだ…」

    カントリーが無表情になっていく…。怖い…。
    チェルシーの嘘は逆効果だったようだ。


    そしてトドメの一発が入る。

    「邪魔」

    セカンドが目の前のカントリーを手で払う。
    御一行は喫煙所を目指し、再び歩み始める。

    「せん…ぱい…」

    カントリーの心の中で何かが崩れる音がした。

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