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セカンド覚醒編⑦ー3 「嘘」

「…え? あ、まぁ…。はい。言ってました。
『正直しんどい』って…」

「……」

はざーどからの衝撃的な事実を知ったセカンドは何も言葉が返せない状態である。
壁越しなのでどんな顔をしているか分からないがおそらく乳首をぎゅーと摘んでも、多分気づかないんじゃないかなってくらいショックを受けていると社畜は解釈する。

「……そっか。私のこと他に何か言ってた?」

やっと口を開いたセカンドは更に追求をする。
社畜は思った。
セカンドは付き合ったら絶対面倒臭いタイプ。
はざーどは付き合っあら絶対腋が臭いタイプ。

「…え?え? うーん、『しつこい』って……うん。言ってました。はい 」

チェルシー、意外に言うほうなんだな…。
でも何か「はざーど」の口調に違和感を感じる。

「…。私しつこかったんだ…。確かに今考えると……ウン、ソウ、ウン…ソウダヨネ…」

セカンドが見えないもう1人の自分と話している。
目の前の「はざーど」はさぞかし気まずいだろう。

「あ、ごめん。他には? 他には何かないの???」

我に返ったセカンドは欲しがりさんである。

「え!? あぁ…あの……『距離が近い』って…」

いやそれはお前の感想だろ「はざーど」
てかどれだけ詰めて話し込んでるんだセカンド…
と、その時

ガラッ!!!!

かなり勢いよく扉が開いた音がした。

「……んなこと言ってねーだろ」

チェルシーが入室しました。

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