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なぜあなたは法を冒してまで知りたがるのか。
はやりやまいのようにそれは広がり熱を帯びていく。
ある種の強迫観念、行動依存。なぜそこまでの執着を抱いてしまうのだろうか。

それはひとえに生命の神秘、美しさである。
時と共に移ろいゆく肉体。美しさをあれほど宿したはずの生命は万物例外なく朽ちていく。
そして、何一つとして同じ生命は存在しない。

この世界の多様性を生み出す不確実性という神に感謝しよう。柵太郎は明日のピンポンに怯えるかもしれない。
しかし、永劫無事かもしれない。
それもまた、不確実の賜物である。 

ところで、その神からの贈り物をチンケな転売として使い捨てにする敬意なき異端者には鉄槌を下したい。
絶対にお前を許さない。

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