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瑞希は目を丸くして、少しだけ本物の笑顔を見せた。

「え……雅也さん、これ……? ありがとうございます!」

(……まあ、ケーキ出してくれるのは普通に嬉しいかも)

フォークを手に取り、一切れを切り分ける。

白く濁った透明ゼリーといちごを一緒にすくい上げる。
口に運んだ瞬間、瑞希は一瞬だけ眉を寄せた。

「ん……美味しい……けど……」

少ししょっぱい味が強い。
ほのかな苦味も感じ、喉に少し張り付くような感触があった。
我慢汁と精液が大量に混ざった濃厚さだ。

(……ん? なんかちょっとしょっぱいな……苦い? 喉に残る……)
瑞希は心の中で小さく怪訝な顔をしたが、すぐに表情を戻した。
(初めて食べるタルトだから、こういう味なんだろうな……)

次に、いちごを一つ取ろうとしたときだった。

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