詩を載せます。
春 若葉あふれる光の散歩道
君というピースが埋まれば
ひとつの世界の完成
山口家の令嬢が
僕の絃(いと)を奏でる
山口家の令嬢が
不思議な鍵を手渡す
─────
─────
とれたての葡萄
口にしたような
すがすがしい朝
青空に笑顔
響きあうでしょ
街と人が
風を集め うまれかわる
明日を探し うまれかわる
あなたとはいつも
ここで会っています
★
まどろみの丘で
歌を作りました
ありふれた言葉
なつかしい旋律
気づかないでしょ
私の愛
小さすぎて 声にならず
形がなく 目に見えない
あなたとはいつも
夢で会っています
────
海の記憶を拭い去りたい
ひたすら自由を求めていたい
海鳴りからは背中を向けたい
みじめで卑しい笑顔は見せまい
原始の海は
母につながり
やがて静脈になる
深く澱(よど)んだ静かな呪縛を
誰も解毒できない
★
海の匂いを中和してくれ
僕の悪意を暴露してくれ
君の涙が両手に溢れ
偽りの神ここに鎮まれ
ここは海峡
いまなら間に合う
命をゆさぶる
強く重い確かな禁忌を
回避できないままに
─────
─────
時々あなたのことが気になります。
一行だけの手紙書きたくなります
私は幸せついばむ小鳥です
小さな羽では届くはずなどないのに
回れ 回れ 運命
奪い取れ 勇気
重い 重い 呪文を
気楽に唱えよう
もう泣きません 木漏れ陽を集めて
誰よりも輝く
◆
夢見ることだけ上手になりました
少しは器用に笑ってみたりできます
私は季節に遅れた小菊です
優しい少女よ 髪に飾ってください
回れ 回れ 法則
語り継げ 神話
重い 重い 摂理を
身軽に受け流す
もう泣きません 植物の言葉で
饒舌にささやく
────────
嘘をなぎ払うように
夜空を走り抜けたい
やめてよ 虚しくなるわ
あなたの夢は空想
二人の間を交差して
波動が伝わる
信じられるものはみな
信じ尽くした
★
戻る場所なんてない
ひたすら走り抜けたい
笑える日が来るかもね
どちらか 星になったら
二人の間を縦横に
思念が飛び交う
愛すべきものはみな
愛し終わった
────
────
あなたが撮った写真には
あの子への愛が見える
否定するほど深くなる
疑惑も計算したのね
あなたを信じていられるうちに
自分の立ち位置決めてほしい
★
あなたが描いたメモの字で
秘密にしたい愛がわかる
現実はしかたないよね
誰が悪いわけでもなく
視線の温度を測れるうちに
私の値打ちを決めてほしい
─────
─────
・
若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林
静かな呼吸が戻るよ
さざめく
進化の林
もう
樹液の呪縛も
神秘の真理も
沈めて
この
美しい樹々が
世界へと枝を
繁らす
■
■
記憶が饒舌になるよ
たかまる
歴史の林
理想が祈りを超えるよ
あふれる
未来の林
もう
優しいものを
優しいとみては
いけない
この
美しい樹々を
美しいままに
繁らせ
■
若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林
─────
荒れ果てた夢を歌いましょうか
今の私にいちばん合う歌を
淋しい時でも笑ってられる
器用な私を許さないで──
止まらないし 止まれない
衝動があるから
過呼吸の愛もあると
慣れてしまった
声をあげて
泣けばいいのに
★
罪なんて概念があるうちは
既製品の幸せばかり
それでもいいとみんな諦め
箱庭から出ようともしない──
笑わないし 笑えない
勝算もないから
過呼吸の愛もあると
肌が覚えた
息をひそめ
生きていくのか
────
────
もう
誰の言葉も届かない
嘘もないけど理由(わけ)もない
もし
許されるなら 川になり
水を運んで暮らしたい
真水に棲む魚を住まわせて
泡沫(うたかた)はじける時 夢をみる
つねに心のままに
■
■
この
世界の果てに君がいる
それだけで熟睡できる
さて
寂しがりやに憧れて
世界を瓦礫にしようか
真水の川が一つ残りゃいい
余計なものは地層に溶かそう
つねに心のままに
■
■
あれ
帰る家さえわからない
歩き方さえ忘れてる
ああ
歪みは歪みを保って
君が望んだ闇になる
真水に命が蠢(うごめ)くならば
私も 瞼のない目を見張る
つねに心のままに
────
────
見つけようと思えば
幸せはどこでもある
こころ開き思えば
恋人はそこにいる
こすもすに会いに
長袖のシャツと自転車で
行こう
君の瞳 乾くように
ポケットは今日は
空っぽでいいよ
コンナコト
ずっと続くはずない
★
昨日のこと思えば
今日のことがくもるから
冷たい風が告げる
季節を受け容れよう
あの人はきっと
お見通しだから心配は
ないよ
今日言わなきゃ 損しちゃうよ
小細工はナシで
不器用でいいよ
コンナコト
ずっと続くはずない
小細工はナシで
不器用がいいよ
カタオモイ
ずっと続くわけない
―――
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オリジナルの歌詞