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​きとって、日々心調べをしていただきたいとうございます。
​いつも皆さんに申しあげておりますとおり、何事にかつきあたった時は方向転換をする、ということになりますが、一代のうちに大きな節に出あうこともあるでしょうが、またあったでしょうが、昭和五年の五月ごろの話でございますが、
​この私は大正七年から、昭和五年の五月ごろまで、東京の五反田というところで、自動車のハイヤーの営業をさいていただいておりましたが、昭和五年になって、道路の改正で店をたたんで、ほかの所へ移転をせねばならんうになりましたが、その自動車のハイヤーは株式になっておりましたので、社長や専務が、「もう自動車のハイヤーはやめよう」ということになったので、あるじもこの私も、あっけにとられておりました、こういう時が一つのかべにつきあたった時でございますよ。
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​ところが車はもう使えるだけ使ったので、がた〜になってどうすることもできないので、ボデーをはずして、自動車のシャシーだけ馬力に乗せて、ボデーの方も馬力に乗せて、シャシーを一貫目いくらで売る、ということになって、その馬力にシャシーが乗せられて、その馬力を見送る時の心といったら、今まで愛してきた車が全部よそへ売られていって、またようころへかけられて、製造しなおして何んの機械になるか知らないが、長年の間で苦労さんでございました、と車にお礼をのべ、天を仰いででおん礼をのべ、けにとられて、馬力を見送っておりましたが、そういう時に皆さんはいろいろな心がわいてるでしょう。
​この私にもいろ〜な心がわいてきました。そのわいた心はどういうことであったか、と申しますと、道路の改正で店じまいになるのは仕方がないが一台でも二台でもよいから、社長さんが自動車を買って、また自動車の営業

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