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​れましたので、それを聞いた瞬間、『まあ、なんとにくいことをするあ
るじだ』と思い、にくしく思いましたが、
​『にくでみたところでどうにもならんから』といって、『まあ今いろいろと思案をさしてもらいますから、ちょっと待ってください』と弟に申しまたところ、「もうこんなことになったんだから、わしも一つ考えますよ」というて実家へもどって行きました。それからこの私もいろ〜と考えた末でまた私どものことで世話をしてくれておった岡部という人にのんで、今度は目黒の検番へ勤めてもらうことになりまして、ほっと息をついているうちに、西小山という所で自動車屋を始めることにいたしましたが、
​『日々にわかす心の理を調べ、あざやかとなる心思案せ』と仰せくだされてありますが、人間という者が嘆いたり、くどいたり、うらんだりしてやつ
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​きになれば、【熱が出たり、腹痛がおきたり、背中が痛くなったり、家々で息が合わんとせきがでたり】そんなことなんぼくり返してみたところで、ろくなことにはなりませんから、こうしたほこり心は皆やめて、日々つまらん心にとらわれずに、人をうらまず、腹立たず、自活の道を歩むことが大切と思う。心というものは、たえずつまらん心を使って暮らしているのが人間だから、何が元で不足が起るか、何が元で腹を立つのかと元を調べれば、じが外で酒を飲んでくるのが元で、人にあたりちらしたり、あるじに文句を言ったり。子供がいうことをきかんといって、おこったり、嘆いたりしている。それも皆枝先であって、元を考えれば酒飲みが元、元にとられてほこりを積んでいたのでは、一家の家庭が円満にはなりませんから、も一つ真に一つの因縁で、自由自在を見定めて暮らしてゆくが第一と思う。こういうふうにして、心調べをして、腹底をたたいての日暮しをして、ふみぞこない

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