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セカンド覚醒編⑦ー10 「全員集合」

いい音がした…。ん?え?

はざーどがカントリーの前に立っている…。
ということは…

「!? はざーど!!」

チェルシーが急いで駆け寄る…。
やっちまったなセカンド…。

「…ごめんなさい。本当にごめんなさい」

セカンドのビンタを受けた「はざーど」が謝る。
すごい根性だ。それだけ責任を感じているのだろう。しかしビンタの狙いがちょっとズレてしまい、顔ではなく首元にヒットしたことは秘密にしておこう。多分あまり痛くないやつだ。

「っのやろう!! 」

バァチンっ!

今度はチェルシーのビンタがセカンドに決まった。顔面クリーンヒット。しかもセカンドはその勢いで尻もちをついている。

「ハァハァ…こうなるから…やめろって!ハァ…言ったんだよ…バカ…やろう…」

セカンドが呆然とチェルシーを見上げている。
我に返った…と言った感じだろうか。
しかしあまりに知能が低い解決法だと思う。

ラッパーと武道、そして何もしないバリカンは呆気にとられている。カントリーは身代わりとなった「はざーど」の背中を見ながら涙を流している。勿論はざーども泣いている。恐らくビンタの痛みは関係していないと思う。

「…チェルシー、私…」

セカンドが何か言いたそうなその時…

『そこまで。バリカン、セカンド。話がある。
すぐに私の部屋まで来なさい』

BOSS降臨。

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